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決算書から半導体メーカーを読み解く #20代マーケピザ 養成所オンライン vol.3
半導体市場は、AIやIoTの広がりで需要が急増し、拡大を続けている。
理系学生のキャリアの支援サービスを運営する身として、半導体業界を皮切りに各分野を決算書から読み解けるようになりたいと思っている。
また、私自身、半導体に詳しいわけではないため、下部に引用元を掲載しておく。興味がある方はのぞいてみてほしい。
①半導体業界を選んだ理由
まず、半導体とは?
半導体は、家庭内や社会において非常に広く使われている。
家庭内:
PC、スマートフォン(スマホ)、液晶テレビなどのデジタル家電、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電、自動車など。
社会:
電車の運行システム、銀行や証券会社の業務、電気、ガス、水道など社会インフラの制御など
これだけ関わっていると、現在の人類の文化的生活は、もはや「半導体」なしにはあり得ない。そして昨年以降、IoT(モノのインターネット化)が本格的に普及し、人類が生み出すデジタルデータ量が飛躍的に増大した結果、そのビッグデータを記憶するために途轍もない台数のサーバーが必要になった。そのため、大量の半導体が必要となり、世界の半導体市場が急拡大している。
半導体の種類
用途によって様々な半導体が製造されているが、
馴染みのあるPC関連における半導体を料理という物事で例えると
⑴プロセッサ →料理人の調理スピード
⑵DRAM →まな板の広さ
⑶SSD →冷蔵庫の大きさ
と例えられる。
このように、様々な用途を持つ半導体が生産されている。
半導体業界の最新動向(2019年)
最近はHDD(Hard Disk Drive)に替わって、Solid State Drive(SSD)が使われるPCが主流となってきた。SSDには、NANDフラッシュ(以下NAND)という半導体メモリが搭載されている。HDDに比べてSSDは振動に強く、消費電力が低く、動作速度が速い。一方、HDDがSSDより優れているのは低価格の一点のみだったが、ここ数年、SSDの価格がHDDと同等レベルまで下がってきたため、ほとんどのPCではSSDを使うようになっている。
②企業分析1社目:SONY
選んだ理由
・半導体業界一位であるため、まずはそこから入ってみようと思った。
決算書から読むビジネスモデル/業界内の立ち位置
半導体業界のビジネスモデルは
利益=出荷額-投資/製造コスト
業界最大手と言ってはいるものの、半導体での収益は五番目。かなり企業体力があるように思う。
また、半導体への投資CFは他の投資と比べても非常に多いため、様々なセグメントで稼いでいることが半導体分野での継続的な地位を確立していることに繋がったのではないか。
企業の強みと今後の課題
強みとしては、
・他分野での収益が安定しているからこそ、変動の激しい半導体業界においてコンスタントに投資を行えている点
・イメージセンサーは、速いスピードでプロセス微細化が進み、頻繁な設備更新により商品競争力を保つ必要のあるロジックLSIやメモリーと異なり、同じ設備を使いながら性能改善や新しい機能による差異化が可能であり、相対的には、大きな設備投資負担を定常的に必要とはしない点
があげられる。
今後の課題としては、投資にかけたコストをきちんと回収できるかどうか、というところにかかっているかと思っている。
③企業分析2社目:ルネサスエレクトロ二クス
選んだ理由
クライアント企業のため、勉強しようと考えた。
決算書から読むビジネスモデル/業界内の立ち位置
こちらも同じく、
利益=出荷額-投資/製造コスト
のビジネスモデルが成り立つと考えた。
企業の強みと今後の課題
強みとしては、大規模な買収により、自社だけでは完結しない強みを補い、これからの時流に合わせた事業拡大を計画しているところ。
弱みは、
・為替変動や熾烈な開発競争に対して影響を受けやすい種類の半導体を製作していること
と考えた。
④企業分析3社目:東京エレクトロン
選んだ理由
これまで半導体自体の製造に関する企業についてみてきたが、「半導体を製造する装置」の製造メーカーについても知りたいと思ったため。
決算書から読むビジネスモデル/業界内の立ち位置
半導体製造メーカーとしても同様のビジネスモデルが成り立つ。
利益=出荷額-投資/製造コスト
⑤半導体業界の課題と自分がその業界に新規参入するなら何をするか
決算資料を読んでみて、いくつか半導体業界を考える上で見るべきポイントがあると感じた。
①その半導体の種類は、長期的に優位性を保てるタイプのものであるのか(投資コストが頻繁にかかるものではなく、一度の投資で)
②競争の激しい種類の半導体である場合は、投資コストをかけられるだけの企業体力があるのかどうかを見極める必要があり、半導体以外の収益源を持っていると強いのではないかと感じた。
その観点でどう参入すべきかという点で考えると、
今後市場がさらに伸びることが想定されるスマートフォンに関する、投資コストが小さくて済む種類の半導体を製造する
のがいいかと考えた。
引用元・参照元
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