八味地黄丸/適用年齢のナゾ
みなさん、こんにちは。
勝手にドラスト漢方普及員会委員長をしています。
コロノーム研究室のいくろんです。
さて、クラシエさんから発売されている八味地黄丸3ブランドの比較のお話です。
タイトル画像左側の黒のパッケージの八味地黄丸と真ん中の画像漢方セラピーの八味地黄丸、右側の赤箱シリーズの八味地黄丸。
同じクラシエから発売されておりますが、いくつか違いがあります。
今回はその違いをお届けします。
熟地黄と乾地黄
結論からいいうと、
黒パッケージ八味地黄丸は、熟地黄。
漢方セラピーと赤箱シリーズは、乾地黄。
ざくっというとこの2つの違いは、
熟地黄は、補血に優れてます。
なので、不眠症や立ち眩み、月経の問題等に優れています。
歳を重ねると、腎精が減っていくので、その影響で血は減っていきます。
乾地黄は、補陰してくれます。
なので、体内の水分不足に皮膚のかさかさや、乾燥性の咳・便秘などに。
とはいえ、血も陰の一種なので熟地黄の方がカバーする範囲が広がりますね。
適用年齢が15歳以上と7歳以上
●15歳以上:黒パッケージ
●7歳以上:漢方セラピー・赤箱シリーズ
この違いは何??
という思われる方もいらっしゃるかと思います。
剤形の違いで年齢差?
熟地黄が15歳以上なの?とか。
これは、厚生労働省への許可申請の問題。
黒パッケージを申請する際、
八味地黄丸はほぼほぼ高齢者の方をターゲットとしているので、
15歳以上の適用でよいのでは?ということになったらしいです。
(クラシエ薬品から直接お伺いいたしました)
そうすることで、申請のハードルが下がったということでしょうか?
その分、コストカットでき、熟地黄が配合されたのかもしれません。
当然、服用しても問題はないと思いますが、
適用外服用になるので、補償措置が受けられなくなるということです。
1日単価の違いは?
販売している店舗によって売価の違いがあるかと思いますが、
1日単価が安い順に
黒パッケージ>赤箱シリーズ>漢方セラピー です。
単価に関わらず、
ご自身の体調や服用される年齢、服用日数でよい塩梅のものをお選びくださいませ。
ちなみに私は、補血が苦手で、どうも重たくなりがちです。
少し軽めの乾地黄があうかもしれません。
まだ、八味地黄丸の年齢ではないけれど、牛車腎気丸(牛膝+車前子+八味地黄丸)は重いだる腰痛の時に頓服で服用しています。
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