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『あつまれ どうぶつの森』を365日間あそんでわかったこと。

2021年3月29日、あつまれどうぶつの森を毎日遊んで365日目を迎えました。

本日をもって、365日チャレンジは終了です。
お疲れ様でした。

このnoteを書くためだけに1年間、毎日あそびました。しずえさんの挨拶を死ぬほど見ました。
総プレイ時間:350時間以上。

※深夜を過ぎて起動した日があるので357日となっていますが、実際には365日(あつ森時間では朝5時までが1日)。


正直、辛かったです。

そこまで好きでもない、誰に言われたわけでもない、お金にもならないことを継続することがこんなに辛いものなのかと学びました。

どれだけ仕事が忙しくても、深夜をまわっても、出張で地方に行っても、必ずニンテンドースイッチを起動してルーティンをこなす日々。

春、夏、秋、冬、そしてまた春。
すべての時間をあつ森と一緒に過ごしました。

おなじことしか喋らないどうぶつたち。
代わり映えしない毎日のルーティン。
どんどん飽きて遊ばなくなるリア友たち。

そんな状態に耐えながら、自分に課した誓いを裏切りたくない一心で遊び続けました。

おかげさまで島は大きく発展し、累計で38頭のどうぶつと暮らすことができました。

ひっきりなしにどうぶつたちが入れ替わり、取り残される僕はまるでテラスハウスの初期メンバーのような感覚。

そして1年間通して遊んでわかったのは、このゲームは時間操作ナシでやりこみ要素の全コンプは不可能なこと。

やりこみもできないタダの作業。
そこにあるのは虚無。それだけ。

ですが、仕事でも趣味でもない何かを1年間継続したことの達成感はちょっぴりあります。

せっかくなので365日間の振り返りの記録として、自分の成し遂げたことを綴っていきたいと思います。

あとで子孫が見返した時にご先祖はコロナ禍で熱心にあつ森を極めていたということが伝われば幸いです。

365日チャレンジのルールと目標

今回挑戦するにあたっていくつかのルールを自分に課しました。

①絶対に時間操作をしない
②のんびりと遊ぶ
③住民の追い出しは写真をもらったあと(一部例外あり)

特に①に関しては徹底しました。
捕まえられなかった生物があったとしても時計は一切触っていません。

もちろん後悔はありますが、そこは割り切りました。なので僕の虫図鑑はコンプ目前で終了。ギラファノコギリクワガタの捕獲に累計10時間かけましたが無理でした。

②は実生活に影響しない範囲で遊ぶこと。
時間をかければやりこみ要素も詰められますが、本気でやると400時間くらいかかります。

もう廃人です。

なので、そこまで突き詰めないように適度に遊ぶことを心がけました。

そして一番重要なのが③。
これはこのゲームを毎日遊ぶために自分のモチベーション維持用に設けたルールであり、目標です。

一応のゴールである「とたけけを島に呼ぶ」は2020年4月19日に達成しました。遊びはじめてたった20日ほど。

じゃあ残りの345日間なにするの?

もちろん虫・魚の図鑑コンプといった収集要素もありますが、デイリーでやることではありません。

なので、僕は写真収集を目的に発奮しました。

これはギャンブル要素が強く、毎日根気強くどうぶつ達にプレゼントをあげまくって手紙を書いたりしながら2ヶ月かけてもらえるかもらえないかのレアアイテム。

この写真収集が苦行すぎてなんども吐きそうになりました。なかなか写真をくれないどうぶつに悪態をつきながら、カスみたいな手紙を書いては送る毎日。

そして写真をもらったどうぶつはさっさと追い出して次のどうぶつを招く。その繰り返しがこの1年間の唯一の娯楽でした。


そもそもなんで始めたのか

2020年3月29日に遊び始めた「あつまれどうぶつの森」。志村けんが死去し、コロナウイルスの猛威によって緊急事態宣言が公布されるのか否かというとき。

「なんかバズってるし話題だから遊んでみるか」

そんな軽い気持ちであそびはじめたゲームを、まさか365日、毎日あそぶことになるとは思ってもいませんでした。

自粛期間中に数日間ぶっ続けで遊んだので、

「どうぶつたちにも愛着を持ちはじめたし、せっかくだしこれ365日間やったら面白いんじゃね?」

とカジュアルな気持ちではじめたのが苦行のはじまり。

365日間に及ぶ島の発展

時間操作をせず、まったりと365日間あそぶとどこまで突き詰められるのか?

その記録をここから書いていきます。

最初、僕の「きたセンチネル島」は何もなく、ビーチ際にテントが張ってあり、服も一着のみ。ここが全ての出発地点でした。
↓実際の2020/3/29の写真

初期島民もパタヤとギンカクという鳥が二羽のみ。
タヌキ商店を含めてほんとうに小さなコミュニティでした。自分のキャラは早々に姿を変え、ゆるキャン△の志摩リンのようなキャラを意識して青髪にしました。残り365日間ずっとこのスタイルです。

しかし、たった3名でスタートしたこの島もみるみる発展していき、島民も増えて大所帯となっていきます。

そして5月〜6月は島クリエイターを使って黙々と作業をする日々が続きました。

当時はアニメを観ながら作業をしていたので、ながら視聴した「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」や「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」がとても懐かしいです。

そんな地道な作業が実り、なにもなかった島もフォトスポットができて今では立派な文明をもった島になりました。

実在する本家の北センチネル島とは大違いですね

そんな0ベルからはじめた離島生活。
時間操作をせず、コツコツと貯めたお金も最終的には11,564,751ベルに。完全にカブのおかげです。

マネーの力であのみすぼらしいテントも立派な城へと成長しました。

かわいい住民を厳選し、誕生日を祝ってもらうなど楽しい思い出もたくさんあります。

もちろん、島民だけではなく最初の方はリア友たちも島に来てくれました。みんなすぐにこのゲームに飽きて消えましたが、まあ普通はそんなもんでしょう。だって365日やり続けるほうが狂ってるもん。

メインの遊び要素である図鑑コンプリートは魚図鑑のみ達成。最後のベタは捕まえ忘れていたので友人の「くろきり島」にお邪魔して捕獲しました(ちょっとだけズル)。

一方で虫図鑑のほうは先述したとおり。

そして海の幸はレア度の高い生物が時間かかりすぎたので諦めました。時間操作してたら多分コンプリートできた。

365日間で達成できなかったこと

このゲームにはマイルというシステムがあり、ゲーム内でのミッション達成毎にマイルが貯まっていきます。

僕もコツコツと貯めたマイルは最終的に419,790マイルに。ワンアクション100~300ぐらいなので結構貯まったと思います。

未達のミッションは魚を2,000匹釣ることや道具を1,000個作ることなど、時間をかければ気合いで出来るものがいくつかあります。ハードすぎるのでやりませんでしたが。

ただ、中にはマジメに365日間やっても達成不可能なものがあります。

例えば土曜日に発生するとたけけのライブを聴くミッション。最後の達成には100回聴かないといけないのですが、それすなわち100週かかるということです。いや無理でしょ。

他にも島民のお願いを聞くというのがありますが、ランダム要素なので狙うことができません。これを300回は鬼畜です。365日間、毎日どうぶつたちと交流した僕でさえ142回が限界です。

あと意外に無理だったのが金の道具を揃えること。
金のあみは虫図鑑コンプでもらえるのですが、ギラファノコギリクワガタという大ボスに恵まれなかったので諦めました。

問題は金のスコップ。

これはジョニーというカモメを30回助けることでもらえるのですが、そもそもジョニー出現がランダムなのでこれも自力での達成が不可能。時間操作しないとコンプできないミッションってなんなの・・・

こういった不可能なミッションは他にも「誕生日を20回祝う」などがあります。そんな絶望的なミッションを、達成できないとわかっていながらも1年間ずっと挑戦していた健気な僕。

よく365日間も持ったなと自分を褒めてあげたいです。

365日の終焉

明日からはあつ森を遊ばなくてよい生活がはじまります。まるで40年間企業に勤めて定年退職するオジサンのような心境です。

開放感はありますが、習慣化されてしまったのでちょっぴり寂しくもあります。とくに365日中、350日ぐらい一緒に過ごした「ももこ」と「シベリア」はお気にいりキャラだったので引越しさせず、ずっと島に定着させました。かなり愛着が沸いている島民たちです。

ただ、今後絶対に遊ばないということは恐らくないので、アップデートなどがあったらチラッとのぞきこむかもしれません。

それまでは、さようなら「きたセンチネル島」。

最後は締めとして2022年の自分に手紙を書いて送りました。そして記念に掲示板にもメッセージを掲載。

こんな機会を作ってくれて

ありがとう、あつまれ どうぶつの森。
ありがとう、任天堂。
ありがとう、きたセンチネル島。

では、またいつか会いましょう、どうぶつたちよ。
デジタルワールドで楽しく過ごしてください。

それでは、さようなら。


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