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「教える(教えてもらう)」と「(自ら)学ぶ」の違いと効果について

Hola!!

育成年代サッカー研究所の奥田智です!


今回は子どもに(人に)何かを『教える』際の“教え方”の新たな方法について考えてみたいと思います!

<教える(教えてもらう)><(自ら)学ぶ>の違いや効果について考えてみたいと思います!



【サッカースキルの教え方比較】

昔ながらの『伝統的アプローチ』と、すべてを教えない『制約的アプローチ』の比較!

昔ながらの僕たちが受けてきた『伝統的アプローチ』の指導法は、コーチがそれぞれのスキルの模範となる正しいスキルを規定して、デモンストレーションで見本を示し、言動的な指導で見本からのズレを修正します!

「ボールに対して軸足はここに置く」「蹴り足のここでボールにコンタクトする」「フォームはこう」「体の向きはこう」「正しいファーストタッチはこう」といった具合にです!

コーチが持っている“正解”を教え込む方法です!

対する現在、研究が進められている『制約的アプローチ』では、そのような正しい運動動作の規定、デモンストレーション、言語的指導は行いません!

その代わりにコーチは、それぞれのトレーニングの目的だけを伝えます!

例えば、シュート練習であれば、《ゴールの角にシュートを決める》という目的だけを伝えます!

コーチの役割は、学習者それぞれのレベルに合わせて制約を設定すること!

そして学習者がある程度練習を反復したら、制約を操作することです!

制約の操作とは、例えばシュートやパスのスキル習得のドリルの場合、“距離を変える”“角度を変える”といったものです!

ある特定の制約に慣れてしまわぬように、不慣れな学習環境を提供し続けます!

学習者は常に適応しなければなりません!

スキルを習得する際『制約アプローチ』では、コーチが正しい動作を規定する指導を避け、環境設定(目的を伝え、ルール設定などを加え)自分で考えるキッカケや自分で気付くためのヒントを散りばめます!

練習環境に制約を設け、学習者、本人が自分に合った、機能するスキルを探索し、自らで発見するように仕向けていくのが『制約的アプローチ』の指導方法です!

スキル習得の一例として、“ボールの蹴り方”に注目した時に、コーチが正しい動作(蹴り方)を規定しそのまま子どもたちに伝えたとします!

この時、その正しい動作が合う子もいれば、合わないという子がいる可能性が大いにあります!

人それぞれ、関節の可動域も、手足の長さも、筋力も、動きの癖も異なっているからです!

心地よく感じる走り方は、1人ひとりに違いがあるにもかかわらず型にハメようとしているケースが少なくありません!

そうやって押しつけらたスキル(技術)には、パフォーマンス(質)が低いという特徴があります!


そして、本当に重要なことはスキルをどれだけ維持できていて、試合でどれだけ発揮できるかです!

教え込まれたスキルよりも、自分で考えて身につけたスキルの方が自然体で発揮することが出来ます!

スキルを自分で考えて身につけるには、教え込まれるよりも時間がかかるかもしれませんが、試合で発揮したり、スキルを自分のモノにするというところまでを学習と捉えると『制約的アプローチ』の方が速いという研究結果が出ています!

(参考文献:エコロジカルアプローチ~教えると学ぶの価値観が劇的に変わる新しい運動学習の理論と実践)


僕は、人に何かを『教える』際の“教え方”を学ぶという機会が、学生時代やサッカーコーチを始めるまではありませんでした!

こういった“教え方”の比較が、サッカーコーチやスポーツを指導するコーチ、そして親御さんが子どもと関わる際の考えるキッカケになれば嬉しいです!

子どもたちの未来のために一緒に学んでいきましょう!!



それではHasta luego--!!



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