小説におけるタイトルについて

こんばんは。
今回は小説を書く時に必ず通る道、作品のタイトルに関するお話しをしていきます。
なんとなくの思いつきで少しずつ記事を書き進めていました。

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まず結論から言いますと、小説の執筆においてタイトルを考えるのはめちゃくちゃ難しいです。
では、何故なのかを僕なりに説明していきます。

まず、作品のタイトルには様々な形式があります。
単語のみ、文章のような形、セリフ的な形、なんらかのオマージュなどなど。
近年は娯楽の多様化によって数多ある作品から読者の目を惹くために作品の内容を説明したような長文のタイトルも存在します。

それを否定する気は全くありませんが自分の場合はなんとなくカッコつけたタイトルをつけたいなと毎回思っているので難しいと感じているのでしょう。
僕が書くのは大体が一万文字以内、五千文字以下の作品もあります。
なのでそこまで長くはありません。
とはいえ、『作品に沿っていて』『ちょっと小洒落てて』『長すぎず短すぎない』タイトル。
そんな都合の良いものを考えるのですから大変に決まってます、自分でハードル上げてますね。

しかもタイトルは一番最後に考えるタイプなのですが、ということはそこを乗り越えないと作品が完成しません。
なんともままなりませんね。
ぶっちゃけると投稿する直前に変えたことも何回かあります。

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ここからは実際に書いた作品からタイトルについてお話ししていきます。
まずはこちらから。

『優しい無自覚な侵略』

2021年に書いた作品ですね。
比較的スタンダードなつけ方のタイトルです。
作品に沿って小洒落てる…と自分では思います。
内容は簡潔にまとめられており『優しい』という柔らかいイメージの単語と『侵略』というソリッドなイメージの単語で緩急をつけています。
今まで書いた中でも特に気に入っています。

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『13.7センチの攻防』

次はこちら。
タイトルに簡潔に内容がまとめられて、これも気に入っています。
内容としては11月11日投稿とあってまぞくキャラたちがポッキーゲームをする話で、ポッキーの長さが13.7センチであることに由来します。
題材がはっきりしているとタイトルも付けやすいですね。

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こちらは明確な元ネタがあるタイトルたちです。
いわゆるパロディというやつですね。
実際元ネタの作品の内容と似たようなことを書いています。
このタイプのタイトルは少しいじるだけなので比較的簡単に思いつきます。
その代わり、パロディ元をリスペクトしたものをきっちり書くことを心がけています。
ブライノセ大変だった…。

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これもパロディといえばパロディなのですが、少し上のものとは事情が異なります。
こちらは限られた範囲内からタイトルを考えるパターンです。

どういうことかというと、これはぼっち・ざ・ろっく!の小説なのですが、ぼざろアニメ版のサブタイトルは8話を除き全てアジカンの楽曲のタイトルから作られています。
僕の作品でもそれをリスペクトする形で『或る街の群青』という楽曲をパロってタイトルを考えました。
アニメ化後に書いた他のぼざろ小説タイトルも同じく楽曲をもじったものです、いくつかを書いておきます(カッコ内の太字が元ネタ)

『陽キャワールド(マイワールド)』
『七里ヶ浜ビーチウォーク(七里ヶ浜スカイウォーク)』
『ガールズ&ガールズ(ボーイズ&ガールズ)』

こういった何か限定されたところから、この場合はアジカンの楽曲からパロディ元を探していい感じにするのは結構大変です。
ただ、上手くハマった時はすごく気持ち良かったです。

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他にもパターンはありますが、とりあえずこの辺りで。
僕は結構曲のフレーズだとか街で目にしたものだとか何気ない会話の中のワードだとかそういったものを取り入れたりもしています。
もちろんそれをそのままというわけではありませんが。
逆に言えばそのくらいインスピレーションを得るため何かにすがろうとするほど毎回悩んでます。
文才以上にキャッチーなタイトルを思いつく才能が欲しいかもしれません。

しかし、ないものねだりをしても仕方ないのでこれからも大いに悩もうと思います。
ここまで書いておいてなんですがキャプションとかタイトルとか実はあまり見られてないようにも感じるのでパッと目に入るタイトルくらいはおっ、なんだろうと思ってもらえるような良いものを生み出したいですね。

読んでいただきありがとうございました。

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