カープダイアリー第8420話「日本シリーズ”マジック合戦”…日替わりオリックス打線から消えた『一番福田周平』がもし広島に来たら…(2023年10月29日)
京セラドーム大阪での日本シリーズ第2戦は8対0でオリックス快勝!対戦成績1勝1敗で移動日を挟み甲子園球場での3連戦から目が離せなくなった。
それにしても…
第1戦もスコアは8対0で阪神村上が7回100球2安打だったが、お返しとばかりにオリックス宮城も6回104球4安打。そして両軍ともブルペン陣が完封リレーときた。
第1戦では佐藤輝明の二盗が山本由伸攻略の突破口として注目された。正に岡田マジック…
第2戦はナカジマジックとしてスタメンの大幅入れ替えがクローズアップされた。
第1戦
レフト池田陵真
サード宗佑磨
ファースト中川圭
ライト森友哉
DH頓宮裕真
ショート紅林弘太郎
セカンドゴンザレス
キャッチャー若月健矢
センター野口智哉
第2戦
センター中川圭
セカンド西野真弘
キャッチャー森友哉
セカンドセデーニョ
DH頓宮裕真
サード宗佑磨
ショート紅林弘太郎
ライト野口智哉
レフト廣岡大志
中嶋監督はメンバーを固定せずに戦う。それが今回も吉と出た。三回の先取点は阪神先発の西勇輝が牽制悪送球で浮足立ったところを捉えた。先制タイムリーを放ったのは初戦ではベンチ外だった西野。意地もあっただろう。西勇輝のスライダーを完璧に捉えた打球は右中間を真っ二つ…だった。
リーグ3連覇の中嶋監督の“マジックぶり”を語り始めたらたらキリはないが、分かりやすい話のひとつに開幕スタメンの変遷がある。どんなメンバーでもリーグ優勝…
1年目の開幕スタメン
センター佐野皓大
セカンド太田椋
レフト吉田正尚
ファーストモヤ
DHジョーンズ
ライト杉本裕太郎
キャッチャー頓宮裕真
サード宗佑磨
ショート紅林弘太郎
2年目のスタメン
センター福田周平
サード宗佑磨
ライト吉田正尚
ファースト杉本裕太郎
ショート紅林弘太郎
レフト後藤駿太
DHラベロ
キャッチャー若月健矢
セカンド安達了一
3年目今季のスタメン
ショート野口智哉
ファーストゴンザレス
セカンド西野真弘
DH杉本裕太郎
キャッチャー森友哉
センター中川圭太
サード宗佑磨
ライト茶野篤政
レフト来田涼斗
センターラインでさえ多くの選択肢があり、よく言われる「センターラインの固定」という観念はない。セカンドに至ってはレギュラーシーズンから日替わり起用が続いている。
センターラインで言えば2021年、22年と主にセンターを守ってゴールデングラブ賞も獲得した福田周平が今季はまったく影の薄い存在になっている。一番や二番でその力は発揮されてきたが今季はレギュラーシーズン24試合の出場に止まった。
日本一を掴み取った1年前のシリーズでスタメン起用されながら、短期決戦での脆さを露呈したことがよほど響いたのだろうか…今回のシリーズで打席に立つ姿は見られそうにもない。
もしも龍馬がオリックスにFA移籍するようなことになれば、おそらく福田周平は人的補償候補の一番手になるはずだ。もちろんオリックスがプロテクトする可能性は高いが、こればかりは蓋を開けてみないとわからない。
福田周平は大阪府阪南市出身だが広陵~明大~NTT東日本という経歴の持ち主だ。広陵の2年先輩に上本がいる。
7月半ばまで「一番菊池」を固定していた新井監督だが7月半ばからは一番を固定することができなかった。仮に福田-野間の一、二番を固定できれば同世代だけに長くコンビを組むことが可能になる。