キャラクターシート 勇者

勇者……アーノリー。
元王宮役人の父と女官だった母を持つ。家には下働きの少年がいた。ある日神殿長が‘’辺境にいるアーノリーが新しい勇者である‘’と神託を受けた。アーノリーの家に使者が派遣されたが、魔物の襲撃を受け、両親が犠牲となり、下働きの少年は深手を負った。あなたは魔物への復讐を誓い、勇者の祝福の儀式をこばみ、日夜魔物退治に励んでいる。




勇者
アーノリー



まず最初にあなたは勇者ではないし、アーノリーでもない。

あなたは王家直属の暗殺者。

勇者暗殺の命を受けたあなたは使者となり、勇者一家をこの世から消した。

勇者宅で返り血を浴びた服を捨て、同じくらいの体格の勇者の服に着替えたあなたは一部始終を目撃していた下働きの少年を見つけた。

少年はあなたに「あいつらを殺してくれてありがとう」と礼を言った。服で隠れていたが、あなたにはわかった。彼は勇者一家からこれまでひどい扱いを受けていた。

あなたには王家の血を引く者を決して害することができない忠誠の呪いが施されている。証拠は消し去らなければならないのに、あなたは下働きの少年セリーの前にひざまずいた。あなたが膝をつく相手は王とその子供たちのみ。つまりセリーは王家の血筋なのだ。

昔、王が神殿の巫女に手を付けた噂があった。

彼はきっと王の落し子だとあなたは見当がついた。あなたの主は王だが、同時に目の前の少年もあなたが尽くさなければならない存在だった。

あなたは衰弱したセリーの看護を麓の集落の医師のところに連れて行った。

医師はあなたを勇者アーノリーと勘違いした。

元役人一家は偏屈だったらしく、麓の集落との接触はセリーに任せており、誰もアーノリーの顔を知らなかったのだ。セリーの病気や怪我は魔物襲撃によるものと思ってくれた。

あなたは勇者アーノリーで通すことにした。


もちろん、神殿で勇者の祝福の儀式をすればあなたが勇者でないことはバレる。

両親の復讐を終えるまでは儀式は行わない、と拒んだため、あなたは【復讐の勇者】アーノリーと呼ばれるようになった。

セリーの療養のために金が必要だったので、あなたは勇者としてクエストを受けることにした。

魔女がパーティーメンバーに加わったときは【勇者の剣】が魔女の家の蔵にある、とあなたに話した。

【勇者の剣】は勇者が持てば稲光が輝くという聖剣。

魔女からの招待状をもらったとき、魔女はあなたに聖剣を渡そうとしてる、と思った。

それは困るとあなたは考えている。



目標 王子の目標を達成させる
サブ目標 あなたが勇者でないとバレないようにする