poison⑦→②テルヲが解毒剤を飲んだ→エンディング
ここにはプレイヤー二人で話し合った結果から導き出されたエンディングへと進みます。
充分な話し合いは終わりましたか?
それでは、お進みください。
②テルヲが解毒剤を飲む→エンディング
『ミツキが恨んでいたのは僕だ。僕に毒をもろうとしたに違いない』
解毒剤をテルヲが掴んだ。
『でも、ピスコ。君は毒の容器を探す時に【青い箱】と言った。君は知っていた。そして僕がすり替える前に君の手に毒は渡った。なのに黙っている……君は僕を殺したいんじゃないか?』
『憶測だよ』
ピスコは手を組んだ。
『じゃあ、勝負しよう。僕が生き延びれたら』
テルヲは蓋を開けて、解毒剤を飲み干した。
リビングの時計が17: 00を告げ、テルヲは口元を手の甲でぬぐった。
『僕の勝ちだ』
エンディング
あのあと、ピスコはテルヲを毒殺しようとした疑いで警察に捕まった。
だが、物的証拠がなかったことや事故で亡くなったミツキが誤ってコーヒーに入れた可能性も捨てきれずに証拠不十分で釈放された。
当の被害者であるテルヲがピスコ犯人説を否定したのも大きかった。
しかし、噂は広がった。
サチコたちは母の田舎に引っ越すことを決め、その前に、サチコはミツキの事故現場に花を手向けようとやってきたのだ。
『兄さん』
あれからピスコはテルヲの言うことに従う毎日を送っている。
今までの会社は辞めて、テルヲの父親の会社でテルヲの秘書として働いている。
そして、テルヲの父親を追い落として、テルヲが次期社長となるために力を尽くしている、そうだ。
『テルヲさん』
復縁を求めたサチコに別れを告げたのはテルヲの方からだった。
ひどい男ではあっても将来有望なテルヲを手放す気はなかった。
また復縁して結婚するものだとサチコは思っていたが、テルヲはそうではなかったようだ。
『ミツキまでいなくなった。何がいけなかったんだろう』
大切なものをすべてサチコは失ってしまった。