マーダーミステリーpoison(二人用)①プロローグ


マーダーミステリーpoison
プロローグ


サチコは一人、森の道を歩いていた。
登山者とはいえない格好で、手には花束。

あの【事件】が起きた時、サチコは遠く離れた場所にいた。
戻ってきたのは【事件】がすべてが終わってからだ。
「兄さん」
彼女はつぶやいた。
彼女の優しくて穏やかで、すこしおせっかいな兄ピスコ。
「テルヲさん」
続けて口をついて出た名前は恋人【だった】男の名前だった。

ピスコとテルヲは幼馴染だった。
小さな頃はなんのしがらみもなく、3人で仲良く遊んでいられたのに。

「ミツキまで」

サチコは唇を震わせた。
ミツキは親友………だと彼女は思っていた。
テルヲとの結婚をテルヲ両親に反対された時には相談に乗ってくれ、ひどい仕打ちを受けて逃げたくなったときにはかくまってくれた。少しだけ思い込みが激しいけど聡明で真面目なミツキ。
しかし、ミツキは勤めていた研究室から毒薬を持ち出した。
降格させられた腹いせだったというが、そんな短略的なことをしでかす女性だとは周囲はわからなかったそうだ。
盗み出した毒を使って、まさかピスコとテルヲを巻き込む事件となるとは。

ピスコとテルヲ、そして毒薬………

マーダーミステリー
【poison】

二人用マーダーミステリーです。

キャラクターは

ピスコ

テルヲ の二人です。

キャラクターをそれぞれ決めてください。リンク機能がないため、記事目次に戻り、まず、それぞれのキャラクターシートの記事をご覧ください。(そのキャラクターでない場合、もう一人のキャラクターシートを読むのは禁止です)