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リアライズ文華落語塾

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桂文華師匠の元に集まり、落語を学んでいる落語塾の紹介です。半年で一席覚えて高座で発表するまでのカリキュラムを運営し、9年になります。
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#犬の目

【演者紹介】しり上がりに面白くなる噺

11月20日(日)に開催されるリアライズ文華落語塾発表会。 楽天家二五六さんの演じられる「犬の目」という噺。 この噺は、小さいボケがいっぱい詰まっているのだけども、ひとつひとつのボケは面白くない。 けれども、ボケ役のお医者さんの自信ある態度とボケの連打が積み重なって、少しずつ、おもしろくなっていくのですね。 というような解説を文華師匠がされていて、「はは~、なるほどぉ、そういう噺なんか~」ぼくは、唸っていた。 「犬の目」はぼくが落語を始めて最初に演じた噺でした。その

初めての落語発表会「犬の目」

僕が初めて演じた噺となった「犬の目」 軽い噺とされ、いわゆる前座噺といわれているそうだ。 この噺はファンタジーの要素が強いため、丁寧に演じることが大切だと聞いた。ファンタジーはありえない状況をお客さんに想像してもらう。お客さんの頭の中に「ハテナ?」を作らせないよう丁寧な所作で演じる。 この丁寧な所作がめちゃくちゃむつかしい。台詞をいいながら、丁寧な所作ができていれば、噺家になっとる!と思いながら稽古をした。 複数の登場人物が出てくる場面があり、位置関係が想像できず、どこ