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ミトコンドリアとは何者なのか?

学校の教科書では、ミトコンドリアは細胞内にあってこんな形をしていますと小判形のイラストが描かれている。

ところが、実際のミトコンドリアは形を変幻自在に変えていくトランスフォーマーなのである。じっとしてない。
教訓、「教科書を信じるな。」
   「常識を疑え。」 

ミトコンドリアとは、ミトス(=糸)+コンドリオン(=粒)「糸の粒」である。そもそもミトコンドリアは細胞内にいるが、体細胞の中に「寄生」しているのだろうか?
体細胞の手下として活動しているのだろうか?
つまり、細胞内に居ながら一種の自立性が確保されているのは何故なのか?

我々の体細胞は、核と言う指揮者の下に様々なオルガネラ(細胞小器官)が集って共同生活をしている。
ミトコンドリアは細胞構成要素の約4割を占め、エネルギーとなるアデノシン三リン酸の産生を担当している。
元々は、バクテリアのような好気性細菌が、細胞に寄生して共生を始めた。
つまりマメ科植物に寄生する根粒菌のようにギブアンドテイクで生きている。
ミトコンドリアは核と独立したミトコンドリアDNAと言う独自のゲノムを有している。
つまりミトコンドリアが指揮官なのかと疑われる。
ミトコンドリアとは細胞内ネットワーク組織なのである。

つまり人間活動とは、ミトコンドリアの活動に他ならない!
で、ミトコンドリアって一体誰なんですか?
いや、そもそも自分と言う意識が、37兆個の体細胞を指揮監督してる訳でも無いよなあ。
ミトコンドリアとは、体細胞内に棲み着いたちゃっかり者の細菌に過ぎないのだろうか?
それとも、それ以上の何かなのか?

その昔地球には酸素が無かった。酸素濃度は低かったり高かったりした。
酸素を有効利用できる好気性細菌を自身内に取り込むことで、我々の体細胞は生き長らえた。
この好気性細菌こそがミトコンドリアの祖先である。
酸素不足の人は体調不良になり易い。

葉緑体とミトコンドリアはそれぞれ独自のDNAを持つ。
人間は降って湧いた訳では無い。
DNAをミトコンドリアや葉緑体や体細胞に何処かから提供される必要がある。

細胞とは一つの宇宙である。
機能群の集合体が人間である。

食うか食われるかの生存競争の最中、体細胞の祖先はミトコンドリアの祖先をぱくりと丸飲みにした。
或いはミトコンドリアの祖先が体細胞の祖先内に侵入した。
食べた物は、普通は消化液で消化され吸収されるが、外膜の防御が強ければ消化されず、むしろ食べた者の養分をちゃっかり頂いて安楽に生きて行ける。
つまりミトコンドリアは寄生菌なのである。
同様に人間もカマキリも、寄生虫に対する防衛能力は持ち合わせていない。
だから他の生物の生体内に卵を産み付ける輩が居るのである。
精子はミトコンドリアを持ってない。
つまり卵子のミトコンドリアを貰うしかない。
と言うことは、アダムからイブは造れません。聖書は嘘ついたのか?

生物とは、動物も植物も、ある機能(光合成がしたいとか、酸素からアデノシン三リン酸を作ってエネルギーにしたいとか)の集合体として、生死を繰り返している。
つまり、ある機能を有する者を取り込むことで、より全能者に近づける。

ワープ出来るオーブを取り込むことで自らもワープ出来るようになるとか。

それはさて置き、人間も葉緑体を取り込むなら光合成も可能となる。
緑色人間は嫌だと言う好みの問題も生じてくるが。
ミトコンドリアは、酸素とグルコースから二酸化炭素と水を作り、アデノシン三リン酸(ATP)を合成する。
アデノシン三リン酸の活用は燃焼よりもエネルギー効率が良い。

生命活動とは分解と合成のプロセスである。
タンパク質は、分解酵素がアミノ酸に分解し、リボソームで再びタンパク質へと合成していく。

全ての病気はミトコンドリアの不足が原因である。
ミトコンドリアを殖やせば健康になれる。
つまり取り込む酸素を増やせば良い。
あなたはまだ呼吸法をマスターしてないんですか?
ミトコンドリアの増産方法を知らないのですか?

イカ、タコ、貝に含まれるタウリンはミトコンドリアを増やすと言う。
またビタミンB群や鉄はATP産生を手伝うらしい。
ミトコンドリアを増やすには負荷を加えてやるといいらしい。
寒さ、運動、飢えで殖えるみたい。
自分の身体が「ああミトコンドリア殖えたよなあ」なんて実感出来る人なんて居るのか?
兎に角、ミトコンドリアを何とかして増やしましょう。
あなたの健康のために。














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