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矛盾の塊(かたまり)

人間とは、矛盾の塊である。人に差別されたくない。その一方で、他人と差別化をはかりたい。差別に反対なんですか、賛成なんですか。他人には差別を認めないが、自分にだけは差別化の自由を与える。ずる賢い人間っていますよね。自分は上級国民だから、大国の国籍だから、威張っても許される。これでは、「下」とみなされた人たちはたまらない。人間世界において、「万人平等」は絵に描いた餅で、遠い所にある。大体当人たちが、心底それを望んではいない。だから矛盾の塊なのである。矛盾を解消したいと心底願うのは後千年くらい先の話だろう。だって人間はその本質において矛盾の塊だから。フグは食いたし、死にたくは無し。どっちなんだよ。食いたいのか、食いたくないのか。誰も、調理師免許持って無いけど、フグが食べたい。死んでもいいからたべたい。多分大丈夫、死にゃしないよ。内臓食べなきゃいいんだよ。出ました、生半可な知識。こうして人は、欲望に負けて命を落とす。矛盾の解消とは、ここではロシアンルーレットであった。無矛盾の世界は、一体どこに有るのだろうか。それは人間が、未だ知らない世界である。

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