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認識とは対象化なのか?

元来一つであった物を主体と客体の二つに分ける。
それはあたかも細胞分裂であり、自己の複製にも似ている。
見る者と見られる者に二分することで片方の自分は消失する。
つまり、認識しえない自分が本当の自分である。

対象化とは対象から距離を置くこと、詰まりは客観視である。

では対象化の反対は何か?
それは対象への埋没である。
認識の融解である。
其処において対象は消滅し、一体感のみが残る。

自己は単なる視点に過ぎない。
とすれば、視点はその対象を欲し、対象を創造する。
対象化とは対象の創造だったのだろうか?

対象に埋没することで、自己は至福感を得るがそれは果たして本物なのか?

対象への埋没とはミラーニューロンが作り出す錯覚あるいは幻想に過ぎない。
対象化もしないし、対象に埋没もしない、第三の道が恐らく正解だろう。

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