見出し画像

初め良ければ、全て良し

初め良ければ、全て良し。初め良ければ、終わり良し。人生とは、誕生から臨終までの限定された線分である。この線分は、果たして直線なのか、孤なのか、紆余曲折なのか、ジェットコースターなのか。キリスト教の世界 観は、終末を目指す直線の歴史である。一方、仏教は輪廻転生とか六道輪廻、何やら円運動を考えている。つまり、初めは終わりとくっついている。すなわち、終わりなんて無い。そして宇宙も恐らくそう考えている。だって罪が許されるって事は、罪が罪で終わらなかったって事でしょ。人類は滅亡しました。はい、お仕舞。それは人間の浅薄浅慮な考えで、本当はその先がある。早い話また一からやり直す。だから終わりが無い。人生も宇宙もエンドレスなんです。また別の星で、あるいは原始時代から始める。未来に行き詰まり一旦絶滅した未来人は、過去にワープして、またそこからやり直す。現在の人間より少しだけ賢い。死んだらお仕舞、ジ・エンド、自分は無に帰し、消滅する。そう信じる人はそうなるだろう。自分の不生不滅を疑わない人たちもいる。この世には、色んな生き物がいる。魔物に化け物に、ゲテモノに怠け者、呑気者に心配性、一つの事象は見る角度によって万象に見え、森羅万象は千変万化して見えるが、実は何も生じてはいない。肉眼は幻しか見ない。窓の外に映るのは、自身の心なのである。ナノ秒前の事は、もう覚えていない。私の意識は、ナノ秒前に誕生した産まれ立ての、出来立てほやほやの、純粋無垢の新鮮な私で、瞬時かつ永遠である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?