見出し画像

一時滞在場所としてのこの世

今地上に78億人の人間がいる。それが人数的に多いか少ないかでは無くて、皆一様に産まれ落ちた時に実は違和感を感じた訳だし、また誰もこの世を安住の地だとも思って無い。つまり旅の途中の「一時滞在場所」として地球にやって来たのである。言わばこの世に研修旅行に来て、何か手土産の一つでも持ってまたどこか落ち着く先に帰って行くのである。だから人は、しばしば「どこから来て、どこへ行くのか」と言う根本的問いが、ふと頭を過(よぎ)るのである。この問いに答えないまま大半の人は、この世を去って行く。それがいけないと言う事もないが、出来れば自分の魂に、霊魂に、自分の意識を安心させてあげる為に、私は天に帰ります、私は神に帰ります、私は空に帰りますと、自身の行き先を明示してあげたい。そうでないと自分の意識と霊魂は、不安や恐怖に怯えながらあの世に旅立たないといけない。それは自分の意識と霊魂を著しく不安にさせているし、不親切であるし、また残虐ですらある。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?