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量子もつれ(Quantum Entanglement)とは何か?

シュレディンガーの猫は、生きていて、かつ死んでいる。
今までのコンピューターは0か1の二進法で計算した。デジタル機器はこの二進法を採用した。電気を切ったり(OFF)流したり(ON)することで高速演算ができる。

量子コンピュータは、0と1を重ね合わせて「0でもあり1でもある状態」も加えることでより高速化が可能になる。

今まで人類は二者択一思考で生きて来た。白が黒かはっきりしろと叱られてきた。
どっちにするの?カレーライスそれともオムライス?どっちでもいいよ。早くしなさい、優柔不断な子ね。どっちも食べたい!どっちか一つよ、早く決めなさい!お客様、オムカレーにしましょうか?あっ、それもありだわね。

一神教か多神教か、どっちか選べ。
どっちでもいい。駄目、どっちか一つよ!決めたらさあ戦争開始よ!「一即多」じゃ駄目なんですか?

一見相反する二つの物が重なり合う状態をエンタングルメント(Entanglement)と言う。
愛と憎しみが入り混じって一つになった状態、憎しみが愛に変わる寸前の状態ってありますよね。

緩歩動物のクマムシは、雌だったり雄だったり両性具有だったりする。乾燥状態のクマムシは、宇宙空間に放り出されても生きている。いや生きていると言うか仮死状態だから過酷な条件下でも生きられる。生きてるようで死んでいるのである。

光は、波でもあり粒でもある。ひと昔前なら波派と粒派に分かれて論争を繰り広げたことだろう。

イエスは神の子か人の子かで長らく神学論争が続いた。当時の人々に神でもあり人でもある「神人」と言う考え方は難しかった。
人間はサルから進化したと言われるが、サルの側面を未だに引きずっている。だから、人間が神へと進化する途上で、その中間形態として「神人」が居ても何ら不都合はない。

地球は何故回転するのだろうか?求心力と遠心力はどう絡み合ったのか?竜巻は何故回転を始めたのか?ゆっくりした絡み付きから徐々に回転速度を上げていく要因は何だろう?

多重録音に多重撮影、重ね合わせて行けば、新たな宇宙が見えてくる。

ゼロかイチの二者択一で無い世界に人類はまだ慣れていない。

「丸い四角」を人々は有り得ないと笑うが、別の宇宙では当たり前に存在しているのかもしれない。

と言うことは、今まで存在を有か無かの二者択一で考えて来たのは間違いだったのかもしれない。「我思う故に我無し」と言うパターンもありかもね。
有と無を重ね合わせたら、有ると同時に無い不可思議な世界が出来上がり、其処から有も無も自在に産み出せるかもしれない。神は無から世界を創造したと言う。

無より来たりて、無に還る。無に帰すと言う言い方は、有が無より上と言う人間的価値観に基づいていた。そうでは無くて、無の方が有より上位存在だったら話は180度違ってくる。
無だからこそ無限足り得るのではないか?人間界で資源を奪い合うのは、有限な有の世界だからである。無尽蔵である為には無でなければならないのではないか?

仏教は時々理解に苦しむことを言い始める。「善人なおもて往生す、况んや悪人をや。」分かったような分からんような。
「煩悩即菩提。」煩悩は菩提じゃ無いはずなのに、何でそんな事言うわけ?
エンタングルメントだからです!108つ有る煩悩は除夜の鐘と共に消え失せて、新年は無辜(むこ)な自分になっている。欲界から無色界へワープしたのだろうか?欲望とは身に纏う衣服にすぎない。つまり思い込みでしかない。

欲望から解放された時、人は真の自由、全き自由を体感する。欲望はその充足を得るまで安息できないのである。
では、欲望と充足が一つに重なり合っら、もう欲望しなくていいんですね。
常時充足感だけが永続する世界だよ。つまり、充足と満足のみの世界である。天国はそういう処らしい。

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