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浸透圧の物語 3 、カリウムとナトリウム

陸上生活者の人間は、塩が不足しては困る。だからサラリー(月給)の語源はソルト(塩)なのである。だが、その結果高給取りになり、塩分過多になり、高血圧になった。呑兵衛(のんべえ)は、塩を肴(さかな)に何杯でもいける。これでは一日10gをオーバーしてしまう。その上、締(し)めに、塩分たっぷりのラーメンを平らげる。腎臓ギブアップは、時間の問題である。腎臓が壊れたらどうなるか。今迄(いままで)と真逆になる。タンパク質は控えなさい、野菜を摂り過ぎるな、ミネラルは摂るなと言われ出す。何ですと、頭は混乱して来る。ベジタリアンなのに、野菜を食べるなとはあまりに殺生過ぎる。こうならない為に、自分の腎臓は自分で守る。塩中毒が腎臓を殺すのである。腎臓のためにも、塩は一日5gにしておこう。健康第一である。死ぬまで人工透析って嫌でしょ。ところで、肉も魚も野菜もキノコも海藻も、ミネラルであるカリウムを多く含む。カリウムは血圧を下げてくれる。腎臓が正常なら、余分なカリウムやナトリウム(塩)は、さっさと排泄してくれる。万一、身体に溜(た)まると、カリウムなら脱力感や心停止を招くし、ナトリウムは高血圧や腎臓障害をもたらす。摂り過ぎず、摂らん過ぎずが、健康の極意と言える。

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