アブラカダブラ、オープンセサミ

天国のゲートは、閉じかけている。ゲートをくぐり抜ける為に、怪しげな宗教に改宗する人が絶えない。ゲートを開けるには、秘密の呪文を唱える必要があるが、何しろパスワードも暗証番号も直ぐに失念して神様失格、何時も門番にお小言を頂戴する。吉原の門番はもっと融通が効くのだろう。パスワードを量子コンピュータで解析して貰うと、「お前の母ちゃん二段腹」だと回答してきた。呪文やお題目、アーメンとかアッラーアクバルは、どういった効能があるのだろうか。洗脳宗教にシャンプーして貰ったら、ブレインストーミング効果によって、よりハイパーな世界に移行出来るかもしれない。打ち出の小槌が小さい内に、サイコロを振ろう。暗号解読の結果、人類に未来は必要ないらしい。せめて世界の終わりに、ざる蕎麦が食べたい。そう、呪文だ。若返りの呪文に、合格祈願の呪文、宇宙船を運転する呪文に、不老不死の呪文、全部マスターしたら、仙人卒業である。