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どんぐりの特定

どんぐりは実なのか、それとも種なのか。堅い実なので、堅果(けんか)と呼ばれる。日本には22種類のどんぐりが自生している。落ちていたどんぐりから、特定するのはかなり難しい。形状は、よく似ていて紛らわしい。殻斗(かくと)と言うお椀状の殻が付いていれば、それがヒントになる。このどんぐりの殻斗には、はっきりと横縞の模様が入っている。これにより樫(かし)の仲間と判明し、6種類くらいに絞り込むことが出来る。ここからこれじゃない、あれじゃないとさらに特徴を観察して行って、この実は恐らくブナ科コナラ属のシラカシと推定される。クマやリスならこのまま食べるかもしれないが、人間には渋すぎる。お茶や渋柿と同じで、多量のタンニンが含まれている。アク抜きをすれば食べることも可能だが、そこまでする必要性も無い。空前の食糧難が来た際は、この実をリスと奪い合うことになるかもしれない。

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