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甘い蜜が吸いたい

虫が、花の蜜を吸いに来る。夜は、外灯の光に群れ集まって来る。カブトムシやクワガタは、杉や檜(ひのき)を好まず、クヌギやコナラを好む。それらドングリの木々は、甘い樹液をくれるからである。要するに、甘い汁が吸いたいのである。それと同様に、人間も甘い汁が吸いたくて、利権に群がる。それは自分が利権を持っていないからである。この3次元世界は、欲望が渦巻くので「欲界」とか「不足界」と呼ばれる。自分が不足感をおぼえるので、不足の解消を求めて、利権に群がる。つまり虫は、自らが光の欠乏や不足を覚えたから、光の方に飛んだ。エネルギー不足を感じたので、樹液を吸って、その不足を解消した。もしも自分自身が、エネルギー不足を感じないなら、利権に群がる必要は無くなり、自らが樹液を与える者となる。

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