丁か半かの願望予測
未来は、誰にも分からない。それで、期待や願望から、こうなって欲しい、だからきっとこうなってくれる筈と、何の根拠も無い「願望予測」を抱いてしまう。明日は晴れて欲しいから、晴天を予想する。結果、予想が外れて落胆し、落ち込み、鬱になる。未来予測に自分の願望を混入させてはいけない。また予言者は、自分の呪詛を混入させ、来月富士山が大噴火しますと物騒な予言を連発して、人々の注目を集め、自著の売上げを伸ばそうとする。博打打ちは、次は絶対に半が来ると、有り金全部を半に賭け、結果虚しく外れて、スッテンテンになる。株価の予測にしても、ここから上か下、二つに一つだが、これが当たらない。だから株で大損して「株には手を出すな」と家訓に残す。予想は当たらない。それはギャンブルの常識で、天気、選挙、恋愛、大半の事象にも当て嵌(は)まる。落胆や絶望を回避するために、「願望予測」はしない方がいい。精神衛生上良くない。
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