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秋の日はつるべ落とし

鶴瓶を突き落としただって?つるべとは釣瓶といって井戸の水を汲む桶のことで、滑車でスルスルすとんと勢いよく落ちていく様を比喩表現してしたのだ。時代劇なんかでお目にかかるが、実物を見たことがない人も多いかもしれない。日はいつ暮れるのか、時計で時刻を見てもわからない。だがスマホを見れば直ぐにわかる。お天気アプリに今日の日の入りは何時何分と載っている。それは台風情報より大事だ。そしてそれ以上に大事なのが干潮の時刻だ。これが釣りキチたちのマインドである。今は全てスマホで手に入る。いい時代だ。数日前まで、半袖短パンだったのに、もう暖房器具を用意した。秋が短くいきなり冬か。季節の変わり目に風邪を引く人が多い。テグスね引いて秋を待ってないからそうなる。時間を追い越して生きれば風邪なんて引かない。子供の頃、日が暮れて真っ暗になって、ボールが見えなくなる迄、草野球に興じていたなあ。60年近く前の話だ。人生もつるべ落としかも。

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