見出し画像

柿食えば、渋かった

秋になり10月か11月に、柿の実が色づき食べ頃になる。噛(か)じってみて、甘かったら甘柿で、渋味(しぶみ)を感じたら渋柿である。染色体が6倍体というから驚く。元々全ての柿は渋柿だったらしい。それが突然変異で甘柿が出来た。変異は進化の可能性を生むから面白い。自宅に柿の木が生えていて、これが甘柿だったので、子供の頃は世の中の全ての柿は甘柿なんだと思い込んでいた。さて、噛じってみて、渋柿だったら、渋い不味いと諦めてもいいが、どうしても食べたいなら、皮を剥(む)き干し柿にする。これは手間が掛かるし、面倒くさい。中にカビが生えてお腹を壊すこともある。そこでもっと簡単な渋抜き方法を考える。渋柿のヘタの所にホワイトリカーか焼酎を垂(た)らす。そして袋に入れ冷蔵庫で、数日寝かせると甘くなっている。渋柿の渋味はタンニンで、アルコールのアセトアルデヒドと結合したら味覚として渋味を感じなくなる。皮をむいたり、干したりしなくていいから、やる気も起き易い。梅の実を梅干しや梅酒にしたり、人類の創意工夫は凄いな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?