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サイトカインストームとは何か?

例えば細胞がウィルスに感染したとする。
ウィルスに感染したその細胞はサイトカイン(cytokine)を分泌する。
cytoとは動作、kineとは動作のことだから、サイトカインとは細胞が動作するのである。
具体的にはサイトカインとは低分子のタンパク質の分泌である。
現在サイトカインは数百種類が発見されており、その主な物として、ケモカイン、インターフェロン、インターロイキン、レプチンなどがある。
サイトカインが分泌されたことで免疫細胞は活性化され、侵入してきたウィルスを攻撃する。
だが敵の侵入が半端無い時、サイトカインの分泌は過剰になる。
免疫や炎症や生体防御とは、火事に出動する消防士消防車で集結したら現場はパニックになる。

免疫反応が暴走して過剰な炎症を引き起こすことを「サイトカインストーム(免疫暴走)」と言う。
こうなるとウィルスや投与薬剤や自分の細胞を辺り構わず攻撃してしまう。

つまりサイトカインと言う分泌タンパク質が適量であるべきなのに、過剰に分泌されるから炎症性サイトカインが暴走して正常な細胞まで攻撃してしまう訳です。

アレルギーと言うのも実は免疫暴走なんですよ。

私のスマホは今「熱暴走(thermal runaway)」したがっている。

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