見出し画像

全身というネットワーク社会

受精卵というたった一つの細胞が、数十兆個に分裂する。一つでありながらも無数であるこの状況は、「一即多」と表現できる。方や、一神教か多神教かと、醜い争いを続ける人間社会は、何とも愚かしい。数十兆個の細胞が、個々別々に行動したら、身体は一つでいられず崩壊する。そうならない為に一千億以上の神経細胞が、全身に神経を張り巡らし、血管は毛細血管を張り巡らし、リンパ管を全身に張り巡らすことで、全身を一つにまとめている。それでこの全身は何をして、どこへ向かうのか。それが脳にはよくわからない。何がしたいんだっけとなる。だから行動原理は、精神とか心が与えてあげないといけない。全身というネットワークは精神という高次のネットワークに接続され、信念とか意志が、この全身を突き動かし、天国もしくは地獄へと連れて行く。どっちに向かうかは各自の自由であり、自分次第である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?