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ビールと言えば?

昔はビールと言えば、キリンの瓶ビールだった。

これこれ、この苦味がビールなんだよな。
そう言って祝杯を上げていた。

時が経ってビールや発泡酒で味が多様化したら、ビールの味って一体どれだっけと分からなくなった。

あれこれ飲んで見ても、これがビールだっけと首を傾げながら飲んでいる。

帯に短し襷に長し的なビールの如き物で喉を潤す。

失われたビールの味を求めて老害は巷をさすらう。

これぞビール、これこそビール、そう言えるビールの味を探し求めて宇宙旅行に旅立つ。

ビールの味ってどんな味だっけ?
あれじゃない、あれじゃ無い、そう言いながら臨終の時を迎えるのだろう。

キリンの瓶ビール一択で良かった父親世代はある意味幸せだったのかもしれない。

一択だから迷ったり悩んだりする必要がない。

それは幸せなの?不幸なの?

生物多様性の時代に一択は無いよなあ。
究極のビールを誰か飲ませてくれないか?
私の寿命が尽きる前に。

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