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治療から予防へ

治療から予防へ。その方向性は恐らく正しい。ただその実現はかなり先の話になる。何故か。予防医学とは、患者自身の精神的自立心、自分の身体は自分が治すといった自覚が無いと、その効力を発揮し切れない。ガンに成りました。慌てふためいたり、パニックになったり、医者に治して頂戴と他人任せ。これでは、予防医学どころではない。医療は、あくまで自身が治すのをサポートする、手助けするのであって、医者がガンを完治させる訳では無い。この辺の事も含めて、予防医学はまだ産声を上げたばかりである。砂糖は控えて下さい。そう言っても、こっそり角砂糖を頬張る人に、生活習慣病を直せる訳が無い。結局、「病むのはカラスの勝手でしょ」、ガンで死ぬのも悪くない、こうした居直る人に、治療効果はそもそも低い。各人各様十人十色の世の中で、「治りたい人」と「治したい人」は違う。他人任せと言う病は治療し辛い。患者は何をしたいのだろうか。

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