ベスパの革カバン
僕のベスパGTSは、トップボックス(リアボックス)を付けていない。
その代わり、必要に応じて「革カバン」を乗っけている。
以前は純正トップボックスだった
ベスパ純正のトップボックスは、純正だけあって色やデザインともに車体とコーディネートできるだけでなく、ベスパの流麗なデザインをよりラグジュアリーに魅せることができて、とても素敵だと思っている。
事実、僕も1台目のベスパ GT200Lには純正のトップボックスを付けていた。
当時のトップボックス装着理由は
奥さまを乗っけてのタンデム走行がメイン
奥さまのヘルメットを入れたりショッピングで買ったものを入れる
背もたれ付でパッセンジャーは楽チン
コンパクトなベスパが大きく見える
やっぱり小さなベスパでタンデム走行するには必須だったのだと思う。
ちなみにベスパ純正のトップボックスを購入すると、付け替え用のグリップエンドも付属していた。
その理由は、車体最後尾に比較的重量のあるトップボックスを付けることで、車体の前後重量バランスが変わってしまい走行中のハンドリングに影響するために、グリップエンドも重たいものに付け替えが必要とのこと。
画像ではわかりづらいけれど、当時のGT200Lに付けていた金属製のグリップエンドは、標準のそれより2倍近くの重さがあり、少し長めになっている(ヘビーウェイト・グリップエンド)。
ライダーの体重や乗車人員、ボックス内の積載量などの条件にもよるが、走行中のある速度域で手放しするとハンドルがブルブルと小刻みに震えたりすることがあるのだそうだ。
いまは革カバン
2台目となる ベスパ GTS Super Sport 300に、トップボックスを付けていない理由は
タンデム走行をしなくなった
普段からあまり荷物を持ったりモノを入れてバイクに乗らない
ベスパ純正ケースまで他人様と被りたくない
「Super Sport」という名前だからスポーティーなイメージでありたい
そうはいっても、リアキャリアに積める程度のモノを運ぶこともあるから、付けっぱなしになってしまうトップボックスまでは要らなくても、必要なときにはツーリングバッグ的なものは欲しいな、などと考えると。
「革カバン」かな
やっぱり「Super Sport」という名前からくるスパルタンなイメージには、ラグジュアリーな純正トップケースや純正バッグよりも〝取ってつけたような〟小洒落た革カバンを乗っけるくらいが良いな。
「バッグ」じゃなくて「カバン」のイメージなのだという、単に僕の好みから来る理由が一番大きい。
この「革カバン」はインドの「Trip Machine(トリップマシン)」というメーカーのもので、じつはリア用ではなくサイドバッグ用をセレクトしている。
Trip Machine公式YouTubeでは、Royal Enfield(ロイヤルエンフィールド)製のクルーザーやスクランブラーのサイドバッグとして取り付けるイメージ動画が公開されていて(どちらもインド製だからね)厚み大きさともに小ぶりでロールトップ開口である。
このバッグはバネ付きフックとDリングがあらかじめバッグの前面と背面に縫い付けられていて、付属の革ストラップをキャリアなどに巻き付けてからフックやDリングに固定するタイプで、20〜30秒もあればバッグ自体の脱着が可能だ。
(僕はストラップをもっと強靭な社外製のナイロンベルトに変えている)
パッと見ではバッグが落ちそうに見えるけれど、ベスパのリアキャリアがL字型で背の部分と台座部分にシッカリとストラップで固定しているから高速道路でも外れたり落ちたりすることはない。
でも落ちそうに見えるためか、後続のクルマが車間を空けてるかな?と感じることもあって、それはそれで良いことかもしれない。
バッグ単体での持ち運び用にショルダーストラップが付属しているほか、カバンとして「取っ手」も付いているから、一泊程度のツーリング先ではバッグを取り外したりするけれど、ロールトップの開閉にはベルトを締めたり外したりするために、中身の出し入れを頻繁にする場合は少し面倒ではある。
また雨が降った場合は、いちおう専用レインカバーが付属しているものの、カバーの防水性能は簡易的かつバッグの革自体がソフトというか柔らかめ。
強い雨などでレインカバーから雨が染み込んで濡れてしまうと革が変色してしまいそうだから、バッグに被せる程度のビニール袋も兼用することにしている(まだ雨には降られていないけれど)。
こうした利便性は、すぐにパカッと開けられて中身が濡れない純正トップボックスには敵わないけれど、それは1台目のGT200Lで十分にわかっているし、Super Sport な今のベスパGTS にクラシックな「革カバン」を合わせたって良いではないか。
あえて「ミスマッチ」感で自分らしさを出していくことも、また一興なのだ♪
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