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哀民

氷のような風が袖を吹き抜ける
仰ぎ見れば月が冷ややかに見降ろしている
どんなに風が吹こうとも松は色あせすらしない
林の木々は落葉しても冬が終わればまた葉を茂らせる
ただ一年限りの草に過ぎない我々だけが枯れ果てて
二度と芽吹くこともできない

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