見出し画像

占い師から見た「遠野物語と異界」

遠野といえば、古い伝承の残る土地。

そんな遠野で、今年の夏も興味深い展示が
開催されている。

こちらの建物の3階

その名も
遠野物語と異界



展示室内は「撮影可」だが
下記の注意書きも、小さい文字で書かれている。

写り込んでしまった不可解な"何か"についての責任は、
当館では一切責任を負いません。


見る人によっては、
何か写り込んでしまっているかもしれないが、
ほんの少しご紹介していこう。

境界を守る塞の神


東北を車で走っていると、
交差点や道端に、石碑が建てられているのをよく見かける。

その昔、集落の境は、
その村人達にとって「異界」との境であり
他からの侵入を防ぐ目的で、「塞の神」を祀るのだそう。

「他」とは、悪霊や疫病など
村にとって「良くないもの」を表している。

橋は異界との境。

川もまた、異界との境界。
河童伝説や座敷童なども、多く伝承として残る。



・・・・・

境界は、場所だけではなく
時間」にもある。

占い師の観点で
最初に思い浮かぶのは
暦の「節入り」

まさに、異界(次の季節)との境である。


誰もが知る「節分」を挙げてみても、
豆(魔を滅するもの)を撒き、鬼(邪気)を遠ざける。

やはり、境には邪気が生じるとされているのだ。


この節入り、実は毎月存在している。

2024年8月は、8月7日。
9月は、9月7日。
10月は、10月8日と
決まっており

この境界(節入り)もまた、
異界(次の月)との境である。


この時期は、「整える」ことを
意識した行動をオススメしている。

・・・・・

河童のミイラ
実際に使用されていた呪具
9/23までに行ける方は是非!


以前から「境界線」には、何か不思議なものを
感じていたので、今回の展示は大変勉強になった。


そして
人生のさまざまな"境界"を思い浮かべてみると

誕生日、進学、転職、結婚、出産、離婚など。
これらの直前に、心がザワザワしてしまうのは、

異界との境にいるからなのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?