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薬学部の学生にお勧めしたい本-病態-

 こんにちは。いっかだいちです。

 薬剤師国家試験が迫っております。
 そんな中で、いっかだいちが最も得意だったのが病態・薬物治療学でした。病態・薬物治療学を理解する事で得点源である薬理や、暗記科目になりがちな生物をフォローする事ができます。

薬剤師国家試験の科目

薬剤師国家試験は下記の科目で合否が決定されます。

・必須問題試験(90問)
 物理・化学・生物(15問)
 衛生(10問)
 薬理(15問)
 薬剤(15問)
 病態・薬物治療(15問)
 法規・制度・倫理(10問)
 実務(10問)

・一般問題試験(255問)
 ・薬学理論問題試験(105問)
  物理・化学・生物(30問)
  衛生(20問)
  薬理(15問)
  薬剤(15問)
  病態・薬物治療(15問)
  法規・制度・倫理(10問)

 ・薬学実践問題試験(150問)
  物理・化学・生物(15問 複合問題)
  衛生(10問 複合問題)
  薬理(10問 複合問題)
  薬剤(10問 複合問題)
  病態・薬物治療(10問 複合問題)
  法規・制度・倫理(10問 複合問題)
  実務(20問+65問 複合問題)
全345問

※ 必須問題全体について、全問題への配点の70%以上であり、必須問題を構成する各科目の得点については、それぞれ配点の30%以上である事

 また合格基準は平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であると言われております。一般的には65%以上の得点率を目指すべきです。

その中で病態・薬物治療学は単純計算として、うち45問をしめ、全体の11.6%に該当します。

病態の教科書お勧め

 いっかだいちは病態・薬物治療学と法規が得点源でした。それに随伴して薬理、生物の点数を伸ばしていった感じです。

 そこで病態学の勉強をするにあたって、この教科書をお勧めします。

言わずと知れた良書です。この記事を書いている2021年2月14日時点でvol.14まで出版されています。因みに

●vol.01:消化器
●vol.02:循環器
●vol.03:糖尿病・代謝・内分泌
●vol.04:呼吸器
●vol.05:血液
●vol.06:免疫・膠原病・感染症
●vol.07:脳・神経
●vol.08:腎・泌尿器
●vol.09:婦人科・乳腺外科
●vol.10:産科
●vol.11:運動器・整形外科
●vol.12:眼科
●vol.13:耳鼻咽喉科
●vol.14:皮膚科

ラインナップはこんな感じ。

このシリーズの本をお勧めする理由は
 ① 総論・解剖により生物に対応
 ② intro.にて概要を把握
 ③ MINIMUM ESSENCEにて診断基準・治療を把握
 ④ イラスト、写真を利用しており病院や症状、合併症が纏まっている
 という流れで、薬剤師国家試験の点数を大幅に上げる事ができるからです。

 強いて言えばデメリットは、「何故そうなるか」に関しては少し弱い印象になります。飽く迄も概要を網羅しているという印象。極端な話ですが薬剤師国家試験の点数は上がりますが、疑問点に答える余裕はこの本にはありません。その場合は分からない病態の専門書を調べる必要があります。また全ての情報をほぼ同等に扱っている為、情報の強弱がなく自分が「何を勉強したいのか」が分からないのであれば「イラストの多い読み物」と成り下がってしまう事に注意です。

終わりに

 「病気がみえる」シリーズは医療系大学生の間では良書として有名な本です。またいっかだいちの本業であるプロマジシャン、占い師としての仕事にも大いに役に立っていますが、正直な話をするといっかだいちの周りにも使いこなしていない人が多い印象があります。というのも先述の通り、「ただ読んでいるだけ」になると情報量が多すぎてインプットができないからと考えています。
 「良書」は勿論多いのですが、きちんとした使い方が分かっていないとただの宝の持ち腐れです。必ず教科書を買うときは「どう使うか」まで考えてから買うようにしましょう。

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