新入社員に薬局が求めている事

 こんにちは、いっかだいちです。

 いっかだいちの勤める薬局にも新入社員が入ってきました。前回の国家試験をいっかだいちも解き直しましたが、中々にヘビーな内容で薬剤師に求められる知識が更に深いものとなっているように感じました。

 その中で新人薬剤師の子が、今現在何を勉強して欲しいかについて書いていこうと思います。

 いっかだいちの薬局では、新人には薬理作用を先に教える事にしています。ただこれは「すぐに知って欲しいから」ではなく、純粋に国家試験後で最も知識がある状態で、更に復習をして欲しいから教えているに過ぎません。

 いっかだいち的に最も培って欲しいのは、薬から病態を推測する力です。
 ただこれ、「この薬がなんの薬か分かっていて欲しい」というよりは、例えば痛み止めが増えたとして、この痛みはどの痛みなのかを薬歴などから考えたり、痛みが増したのは何故なのかだったり、患者さんの変化に特に気をつけて欲しいと思っています。

 正直、うちでは新入社員には仕事の大まかな流れを覚えてもらうのに1年を使う気でいます。故に難しい事やその場で判断を有する仕事を可能な限り少なく設定しています。

 なので逆に患者さんにできるだけ色々な話を聞いたり、処方を吟味して、「何故この処方が出たのか」を考えるクセをつけて欲しいなと個人的には考えています。

 逆にそのクセは業務を回す側の立場になってしまうと、どうしても改めてそのクセをつける事が難しくなります。よくも悪くも新入社員は薬局の業務を回す人数の「1」としてカウントしていないので熟考する時間も与えられますし、わからなければ先輩に聞きやすいかと思います。特に新人薬剤師には今後の業務に役に立つようなクセを積極的につけていって欲しいなと思います。

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