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枯れない桜言葉

ぶくぶくぶく。

夢を、見ていた。 
きれいなきれいな夢だった。
あの日の桜の木の下で。
あんなに華やかだったのに。
変わったのは自分かな。
変わらなかったあなたかな。
穏やかに桜が散っていた。


ぶくぶくぶく。


あの時言ってたよね。
「出会いがあれば終わりがある」って。
その時その時の人生がパッと色付くみたいで。
毎年咲いて散る桜のようなかんじ。
いつか来る終わりを嘆くよりも
今の鮮やかな世界を楽しもうよ。ってね。

でもね。実は話に続きがある。
「永遠を信じなきゃどうするの」って。
穏やかにいつも隣にいる日常が
今日も明日も続いていくような。
そんな未来を、ことばを。
信じなきゃ見えてこないよ。って。
諦めたら手に入らないよ。って。


だからね、向き合ったよ。
当たり前の価値観と戦いながら、
孤独なじぶんと葛藤しながら。
決してあきらめずに目の前のあなたに
ずっとずっと伝え続けた。



あの頃より、ちょびっとだけ自信を持って
あなたの隣にいるよと胸を張れる。
それだけ真剣にあなた自身と向き合ってきたし
桜が散らないことを心から信じてきたから。


いまのあなたはどう思う??
少しはおとなになったかな。
あなたが俺の事をどう思っても
俺はあなたが大好きです。


ぶくぶくぶく。


てか知ってた?
共通して花は「咲く」けど
全てが「枯れる」とは表現しないんだよ。

こぼれたり、舞ったり、くずれたり。
枯れたら戻ってこないけど、散ってもまた来年には元に戻るんよな。


ぶくぶくぶく。

終わりじゃないよ。
終わらせないよ。
またいつか、桜が咲くことを信じて。

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