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【壱岐新報2022.9.23】「認定こども園」突然の事業の延期に議員5人が一般質問で追及

 郷ノ浦町の柳田地区で建設計画が進む「認定こども園」について、市議会9月会議の一般質問で5人の議員が質疑した。民間事業で同園の建設を進める社会福祉法人北串会(雲仙市)による突然の事業延期を受け、同園関連の質問を用意していた各議員は一部質問内容を変更、延期となった事態の追及に切り替えた。関連質問で登壇した議員からは「身勝手な行動で市民は振り回された」「なぜ延期の説明がないのか」などと問い、市議会内で最年長の市山繁議員は「事業者は倫理と道徳に欠ける」と厳しい意見をぶつけた。


「倫理と道徳に欠ける」と憤り


 一般質問の通告(事前に質問内容を記す文書提出)は、本会議初日の7日より数日前に終え、各議員の質問内容は確定していた。しかし、一般質問1日目となる13日、冒頭で白川博一市長から「先日、北串会理事長から事業の延期の申し出があった。詳細は後日文書で報告がある」とだけ状況が告げられた。このことにより、認定こども園についての質問内容を準備していた5人の議員は急きょ、質問内容の一部変更を余儀なくされた。

 市山議員は北串会による一連の経緯について苦言を述べ、同会理事長に対し「倫理と道徳に欠ける行為」と憤った。市山議員は「同会は7月に初めて市長との面会があり、それ以前はないと言った。しかし、市こども家庭課とは5回ほど会っていたことがわかった。同会は市こども・子育て会議による答申を約4年前に知っていたともいう。市長との面会はこの4年間で可能だったはず。同会理事長は『タイミングが合わなかった』というが、それは市長のタイミングではなく、理事長自身のタイミングの話ではないのか。面会しなかったことの、ただの言い訳に過ぎない」と厳しく指摘した。

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