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【壱岐新報2022.4.1】民事訴訟判決を受け、市長の不信任決議を提出

 市議会3月会議の先月23日、音嶋正吾議員は白川博一市長に対する「不信任決議案」を提出した。提出賛成者には山口欽秀議員と武原由里子議員が名を連ねた。不信任の理由は、1月18日に長崎地方裁判所で裁判長が下した民事訴訟判決後の懲戒処分が不適当であり、首長としての信用が失墜している旨を述べた。音嶋議員は「違法行為を行った責任を重く受け止め、自ら厳しく処する決断をすべき」とし辞職を求めた。賛成討論では山口議員が「一般公務員では重い処分のはずが、減給のみの軽い処分で終えている」と意見。議会は賛成5人反対10人で否決された。

市長の不信任決議案、否決
議会は賛成5人、反対10人で市長続投と判断

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 市議会3月会議の先月23日、音嶋正吾議員は白川博一市長に対する「不信任決議案」を提出した。提出賛成者には山口欽秀議員と武原由里子議員が名を連ねた。不信任の理由は、1月18日に長崎地方裁判所で裁判長が下した民事訴訟判決後の懲戒処分が不適当であり、首長としての信用が失墜している旨を述べた。音嶋議員は「違法行為を行った責任を重く受け止め、自ら厳しく処する決断をすべき」とし辞職を求めた。賛成討論では山口議員が「一般公務員では重い処分のはずが、減給のみの軽い処分で終えている」と意見。議会は賛成5人反対10人で否決された。

 市議会3月会議の最終日、音嶋議員は豊坂敏文議長へ「白川市長に対する不信任案」を提出し、採決を議会に委ねた。賛成討論では山口議員が意見を述べたのみで、反対討論で発言する議員はいなかった。
 採決は議長を除く議員15人で行われた。不信任に賛成した議員は音嶋、山口、武原、森俊介、中田恭一議員の5人。反対は小金丸益明、鵜瀬和博、山川忠久、中原正博、樋口伊久磨、赤木貴尚、土谷勇二、清水修、植村圭司、市山繁議員の10人。議会は賛成5反対10で否決とした。
 発議した音嶋議員は「入札指名外しの民事訴訟では、市長による恣意的かつ裁量権の逸脱・濫用があったとし、違法行為だと判決が下った。市長は、国家賠償法による賠償金の支払いによってその責任をすべて果たし、自ら減給案を示したと言うが、責任の取り方が軽い」とした。
 さらに、民事訴訟判決とは別に「特定の業者や個人の利益供与とみられる事業の推進・計画となっている。市民の声を聞いて市政運営をする姿勢に欠けている」など、白川市政に対しても批判した。
 2016年4月の市長選挙で、対立候補を支援した株式会社壱岐産業の眞弓倉夫元代表に対し、白川市長は「信頼を失った」ことを理由に指名回避したことで、民事訴訟に発展した。裁判長は白川市長の行為を「恣意的、裁量権の逸脱・濫用があった」とし、市に対しては「国家賠償法上の違法」と判決を命じた。

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