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【壱岐新報2022.10.7】どうなる、認定こども園

 市民団体「壱岐のこどもの健やかな育ちを守る会」(山内裕司、割石賢明共同代表)は先月27日、郷ノ浦町で建設計画が進む「認定こども園の建設予定地反対」を掲げた署名活動を展開し、白川博一市長に対して現段階の署名数2550筆を提示した。割石共同代表は署名を机に置き「これが民意だ」とした。この時、白川市長と割石共同代表は約30分にわたり、意見を交わした。白川市長は「要求はすべて事業者に渡してもらいたい。私は署名内容や趣旨をまったく知らない」として、署名に目を通すことは無かった。市と市民団体との温度差は大きな開きがあった。以下に、交わされた意見内容をまとめた。


市民団体は反対の署名を提示、白川市長「市は当事者ではない」


 郷ノ浦町柳田地区で建設計画が進む民間運営「認定こども園」。先月13日、建設計画と施設運営を担う社会福祉法人北串会(雲仙市、中路秀彦理事長)は、同会理事会の判断により事業の延期を決め、開園を来年4月予定から1年延期の2024年4月にすることを発表した。同月22日同会から市に届いた申し入れ書面によれば、延期の理由は「建設請負業者との調整に時間を要したこと、及びウクライナ情勢などによる物価高騰並びに建設資材の入手が困難な状況であることから、2023年3月末までの工事完了が困難であると判断し、同地での開園を1年延期し、2024年4月の開園としたい」というものだった。白川博一市長は先月27日、市議会9月会議の場で延期理由を報告した。同日、市民団体は建設地反対署名2550筆を白川市長に提示した。

市長室前で署名数を掲げる割石共同代表

署名活動により建設地反対の意を示す

 奇しくも白川市長が延期理由を報告した同日、市民団体「壱岐のこどもの健やかな育ちを守る会」は、郷ノ浦庁舎2階の市長室(応接室)に出向き、市民から集めた「建設場所に反対する署名」を白川市長に提示した。

 同市民団体の割石共同代表は白川市長に対し「まだ署名活動の途中段階だが、建設場所の反対の意を示す署名が集まっている。市長には民意として目を通してもらいたい」と提示した。白川市長は「どういう内容で署名活動を行なっているのかまったく知らない。署名の趣旨などは何なのか」と説明を求め、割石共同代表は書面に記す内容を読み上げた。

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