見出し画像

【壱岐新報2023.6.16】市議会定例会6月会議、「郷ノ浦港鎌崎地区」用地取得など

市議会は、15日から定例会6月会議を開会し、市は、市税条例の一部改正や昨年度一般会計補正予算の繰越明許費の繰越計算書、市の損害賠償に関する専決処分など、報告事項9件、一般会計補正予算など議案8件を上程した。


一般質問、教育環境や離島留学の質疑に集中


 一般会計補正予算では、民間保育施設の業務ICT化による民間保育施設のシステム導入費用に対する補助や、生活困窮者に対して必要な保護と最低限度の生活を保障することを目的として、10月の生活保護基準改定などへ対応するため、生活保護基幹システムの改修費、盈科小学校特別教室棟の屋外非常階段の腐食が著しいため、施設改修の実施費用などを盛り込んだ、一般会計補正予算の事業案15件を上程した。

 上程の補正予算は1億3070万3千円。補正の財源は、国の各支援事業費補助金など。

 昨年度事業からの繰越明許費の専決処分では、旧かたばる病院関連の施設解体工事費が事業実績により1737万9千円減、昨年の台風11号と14号により被災した光ケーブル断線など、公共施設の早期復旧の事業実績により1726万2千円減、敬老事業補助金の130万円減などの減額18件、財政調整基金の積立金に3千万円増など。

 用地取得の調整を図ってきた県所有の「郷ノ浦港鎌崎地区」は、昨年度に県の払下単価算出方針が見直されたことから、企業誘致や市公共施設用地などの地域振興用途に活用するため、市は取得の議案を提出した。

 用地の面積は、1万6364・89平方㍍、所在は郷ノ浦町片原触字川原磯2792番2および2792番19(写真参照)。取得価格は6136万8337円(単価3750円/平方㍍)、取得の相手方は大石賢吾県知事。

 同地は、旧郷ノ浦町が公共下水道南部処理区の終末処理場用地として、県へ埋立を要請し、郷ノ浦港鎌崎地区に造成整備された用地が確保されていた。しかし、2010年の公共下水道事業計画の変更に伴い、南部処理区は廃止となっていた。

ここから先は

10,738字 / 11画像

¥ 275

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?