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運命に対する2つの考え方が世界を左右する】何がビジネスや政治・経済の運命を決めるのか?》

善因善果(楽果)
悪因悪果(苦果)
自因自果(自業自得)

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【編集後書】

《運命に対する2つの考え方が世界を左右する】何がビジネスや政治・経済の運命を決めるのか?》

世界情勢や、政治家、起業家の行動パターンを分析すると、

大きく分けて2つの思考パターンがあることに気付きます。

そして、
思考の差が
行動パターンの差
となって表れているのです。

よく言われることですが、

思想や理念から

具体的な思考が生まれ  

思考に基づいて行動が生まれ

行動から結果(運命)が生じる。

つまり、思想や理念は
結果(いわゆる運命)
元となるものであるのです。

ところで思想や理念について
世界を眺めると

根底に於いて宗教が影響しているようです。

そして運命に対する宗教の取る考え方について、
大別して二通りあります。

(私たち日本人の感覚では、なかなか理解できないのですけれども、)

ご存知のように海外では、「自分は宗教持っていない」と言うと、
その人は信用されないようです。

海外では生活や思考の中に溶け込んでいるのが宗教です。

例えば言葉ひとつ取っても
英語の例では

⑴お気を付けて
⑵ありがとう
⑶さようなら

この3つは、日常よく使われる言葉でありますが、

全て
「god bless you」
で通じます。

直訳すると「神の恵みがありますように」ですが、
⑴⑵⑶の色々な場面で使われます。

また、

アメリカ大統領の就任式では宣誓の時に、右手を掲げつつ左手を聖書に置き、「神に誓って(So help me God)」と宣誓するのが慣例となっています。

同様に、ロシア帝国の時代からロシア正教会は皇帝に権威を与える役割を持っていました。ロシアでも政治と教会は別ものではありません。

さらに、無神論者でも、いざ自身の人生の終末に臨むと、

「これで◯◯に天国で会えることだろう。」
と言い残して亡くなるとも聴きます。

無意識レベルでは宗教が思考に影響しているようです。

ところが同じく宗教であっても、
運命が何によって決まるかで
根本的な違いをもたらします。

◯まずAパターン

大雑把に言ってこのパターンは
世界人口の95%の思考パターンです。  

⑴「神や絶対的存在が居て、私たちや世界を創造」
⑵「それらが運命を左右している」

と言う理念や思想です。

そもそも万物の創造主が神
(神が全てのものを創った)
と言う思考なので、

「神の意思に反するものは、
存在してはならない」

と言う考えや行動に繋がります。

キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の共通の聖典である「旧約聖書」には、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「これらの町のすべての ぶんどり物と家畜とは、イスラエルの人々が戦利品として取ったが、

人はみな つるぎをもって、滅ぼし尽し、息のあるものは、ひとりも残さなかった。

主がそのしもべモーセに命じられたように、モーセはヨシュアに命じたが、ヨシュアはそのとおりに おこなった。

すべて主がモーセに命じられたことで、ヨシュアが行わなかったことは
一つもなかった。」

『聖書 [口語]』日本聖書協会、1955 年. 旧約聖書より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とあります。

同様な記述は、旧約聖書に複数あります。

また、これは宗教上だけでなく
ビジネス書やビジネスセミナーおける競合に対しての捉え方にも
表れます。

「如何に競合他社から顧客を奪って
競合を淘汰するか」

と言う思考などは

これに類するものではないかと
思われます。

このように宗教の持つ
思想や理念に基づいて

政治、経済をはじめ
ビジネスや日常の行動の
意思決定が行われています。

◯残りの一つBパターン。

このBパターンの人は、
現在は世界の思想や理念のうちも、
多くて5%の人口に過ぎません。

これは、「厳密な意味での
正しく伝えられた仏教の理念」
です。

まず、

⑴全てのものは、最初から存在していた。

全てのものは、姿は変われど最初から存在したと捉えます。

(例えば、物質の形かエネルギーの形かでもともと存在)

無から有は生じることはない。
有が無になることはない。

一見、目に見える形で生じたり、消えたように見えるのは、
「そのものが形を変えて変化しているだけ」と言うのです。

もちろん世界を創ったのは
仏でもないとします。

日本のノーベル賞受賞者である湯川秀樹は、彼の自著において、この仏教の思考からヒントを得た旨を記しています。

また、物質とエネルギーは変換されることを明らかにしたアインシュタインは、著書で、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宗教なき科学は不十分であり、
科学なき宗教は盲目である。
Science without religion is lame ,
religion without science is blind.
Out of My Later Years

「現代科学が必要とするものを満たしてくれる宗教は『仏教』しかな
い。」(Albert Einstein
If there is any religion that would cope with modern scientific
needs, it would be Buddhism.
Science & the Search for Meaning
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と述べています。

⑵このBパターンのもう一つの特徴は、
「結果・運命は、その人の『行為』の結果によって生じる」
と捉えることです。

一見、他者によって結果・運命がもたらされているように見えるのは、

他者は、あくまで外部環境とも言うべき「縁」(conditions)であって
「原因」ではない

とするものです。

つまり、自己の行いが、自分に返って来ているだけだ
と捉える思考です。

つまり、

「たとえ如何なる名の下に、
その行為を行うことも、

自分がやった行為は、
自分に返って来る。」

と捉えます。

なので、

自分が良くなりたければ
他者に良くする
と言う結論に繋がります。

あくまで「仏」とはさとりの位を言い、
仏と言えどもこの原因と結果の法則を変えることはできない

と捉えています。

この思想が、
ビジネスの場で表れたのが、
「三方よし」のビジネス理念

つまり、

・売り手よし
・買い手よし
・世間よし

です。

ここでは、他者を潰す行為は、めぐりめぐって自分を潰す行為になると捉えることになります。

自分を良くするためには、

自分以外の他者や
自他を取り巻く環境全てを
良くすればいい

と言う理念・思考です。

世界の200年以上の長寿企業の65%を占める日本。

その多くの創業者が
この「三方よし」の根底の理念・思考を有する
Bパターン思考の企業です。

以上、世界の人々の持つA Bの2つの思想・理念を考察してきました。

さて、あなたは
A Bどちらの思考パターン
を選ばれますか?

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