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【「理念の整理」でフォーカスが変化しビジネスが変わる】世界を見るフィルターと業界


私たちはご存じのように
自分の思考の癖を通して
見ています。

また、言い換えれば
視点の窓枠を通して
外の世界を見ていると言っても
良いかもしれません。

今の枠を外して広げて
世界を見れるようにすることで、

売上が上がったり
彼女彼氏との関係が変わったり
職場内の空気が変わったり、

あらゆるコミュニケーションが
変わります。

私は心の支援を直接・間接も含め
延べ6,000人の方にしてきました。

その中で全ての人のヒントになると思ったことの一つが「学習障がい」。

学習障がいの人の中には
音が全て並行して聴こえてしまう方もおられます。

障がいのない私たちが雑踏の中で
目の前の人と会話できるのは

会話以外の音の情報を切り分け排除して

会話だけをピックアップしているからです。

つまり、
フォーカスしている情報以外
無意識に排除している
と言うことです。

逆に言えば、排除する機能があるおかげで
雑踏やパーティ会場でのガヤガヤした音から、目の前の人の声だけを聞き分けられているのです。

これは良い点でもあり
同時に他の情報はシャットアウトしているので
時にはマイナスにも働くのです。

このシャットアウトのフィルターを
変えることによって
目の前の現実の見え方が変わります。

そう、フォーカスによって
世界の見え方が変わると言うことです。

例えば、
目の前の繰り返しのタスク・作業だけをビジネスだと捉えるフォーカスで生きているとします。

そのままだと
お客さまの深いニーズに気付くことが難しかったりします。

ルーティンの作業・タスク以外に
「自分が何を提供できるか?」
に気付けません。

事業理念を書いて頂き
拝見する過程で
分かって来る場合があります。

なぜなら、
その方がご自身の事業に対して
どのように枠を設定しているかを
端的に捉えることが出来るからです。

つまり、どうお客さま・社会などの外部の情報を
ご自身のフォーカスで
切り分けて受け取っているか?

それが、書き出された事業理念に
表れているからです。

この固定された視点が
時に事業発展の壁や限界を
作っている場合があります。

では、どうすれば良いか?

その1つの方法があります。

STEP
目の前のお客さま
(時には会合や飲み会の隣の人などでも良いでしょう)

そう、目の前にいる人から

《ビフォア》
その方の現在の状況を
⑴言葉
⑵行動
それから
⑶心
を知り

《アフター》
その人はどのようになりたいかを
出来れば⑶の心のレベルまで
推し量る。
(一番良いのは直接その人から
聴き取る。)

そこでは、一旦自分の枠
つまり現在の自分は何者か?
何を仕事として何を提供できるか?
は差し置いて、
純粋に目の前の人の望むビフォア・アフターを聴き取る。

STEP
自分の持てるもの
例えば知識や技術、
人脈やネットワークなど
あらゆるものでどう解決可能か?
貢献できるか?
を考える。

そこは既存の枠を外して考える訳です。

STEP
できればあなたの貢献で
周りからの応援や協力が得られるよう「世間よし」を考えてみる。

「それイイネ!」と周りが身を乗り出して共感するようなものであればベスト。

STEP
事業理念としていた内容を
もう一度視点を変えて眺め、
必要に応じて修正する。

さあ!
あなたも自身の見えない心の枠を広げ
事業の壁を越えてみませんか?

【編集後書】

仏法では「心」を一番重く見ます。

何故なら、

心が「口」:どう言う発言をするか
心が「身」:どう言う行動をするか

を命じているからです。

一方、その「心」は何によって変わるか?

「心」を扱った仏道の学問
『唯識学』では、

心を8つに分類して
その一番深層部、
8番目の心を

「阿頼耶識」(アラヤシキ)と言います。

この阿頼耶識は各自の
「身口意」
(心で思うこと・話すこと・身体の行い)の行為を
エネルギー(業力)として無限に蓄積します。

これらの蓄積された業の違いによって
同じ物事を観ていても
違う見え方、捉え方が生じると説かれます。(「業界」ごうかい)

一人ひとり異なる「業界」。

その意味では、一人一人が孤独な世界に生きているのです。

完全に相手を理解することはできませんが
相手の思考に触れることによって
推し量り理解することで、

少しでも分かり合えることができれば、大変な信頼を得ることがあります。


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