同棲を強要された


怒らせたらやばいと感じた私は

逆らってはいけない…と肝に銘じ生活してた日々。

急になんの前触れもなく
彼「もういっそのこと一緒に住んじゃった方楽じゃん?」
って言ってきた。
付き合ってまだ半年も経たない頃である。

同棲の経験がない私は他人と生活する自信が皆無だったため、
私「ええ〜まだ1人の時間も欲しいなぁ〜」
と素直に口走ってしまった。

やべっ…って思ったことにはもう遅い。彼の逆鱗に触れてしまった。

彼「は?お前そんな適当な気持ちで付き合ったの?」
「まだ遊びたいとかそういうアバズレ的な考え?」
「そうだよなぁ、誘ったらホイホイついてきたもんな?」
「金もかかんのにそんな一人暮らしにこだわる理由なに?俺が納得するようにお、し、え、て、?」

次々にぶつかってくる言葉に返せず黙って下を向いていると
彼「黙るんじゃねーよ!」
ビュン!!顔の横を何かが通り過ぎた。

カシャンと床に何かが落ちた。

目をやると…

工作バサミ…

(これを投げつけてきたの…?)

恐怖にただ座り込むしかできなかったし、涙が溢れてうまく声にだせなかった。

振り絞るように
私「そんなつもりじゃない…」

彼「あ!?はっきり喋れよ!お前さあ、俺がこんな見た目してんのに何も考えないわけ?そうやって被害者ぶんのやめろよ?物投げられるだけのことをしてんだぞ?お前は。こんな見た目のやつが普通にキレるわけねえよな?」

(そういうやつだと)「思わなかったわけ??」


私「思わなかったです…。」

彼「じゃあいい勉強になったな!そういう切れ方するやつもいるんだって!でもな、お前がそうさせたんだぞ?俺がいつも切れてるわけじゃねえよな?今のきっかけはなんだった?」

私「私がはっきりしゃべらなかったk…」

彼「お前あったまおかしいんじゃねーの!?もう一回聞くぞ?俺がこうなったきっかけは!?答えようによっちゃタダじゃおかねーぞ?」

私「………一人暮らしをまだしたいって言ったこと」

彼「そうだよなあ!?ってことは原因は俺?お前?ー

私「わたしです…ごめんなさい…」

てな具合で一方的に罵られ続けて「はい、はい…」と答えるしかない能のない私。完全に2度目のこれで反撃や反論などの意思はすっかり消え失せてしまった。
でもこの時は自分が悪いんだ、うまくやっていかなきゃ…と思っていた。

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