モラハラは飴と鞭
同棲スタート
「おかしいよな?」
問い詰められると「はい」としか言えない。
展開されてく謎理論に反論する気力もなく、
「私が悪かったです、ごめんなさい」
と言うしかなかった。
それからほどなくして、一人暮らししていたアパートを解約し滑り込む形で同棲がスタートした。
意外にも(?)引っ越しをかなり積極的に手伝ってくれて、掃除を率先してやってくれたり大きい粗大ゴミを片付けてくれたり車を出してくれたりなど、彼はかなり行動的だった。
「やっぱり優しいんだな…」と思ってしまった。
仕事から帰ると、家には新しい収納ケースが用意されていたり、断捨離とかをしてくれて時間をかけて私のスペースを作ってくれたようだった。
それがとても嬉しくて、これからの生活への不安も忘れて喜んでいた。
それも束の間、一緒に暮らし始めてひと月ほど経過したころ。ついに事件は起こった。
続きます
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