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クマワラジムシのバリエーション


子供の頃から庭や公園などのいろんな場所で目にしてきたワラジムシやダンゴムシは、実はヨーロッパから移入してきた外来生物ばかりだそうです。

 日本では外来種を含めると約140種が確認されていて、ホンワラジムシ(Oniscus asellus)、ワラジムシ(Porcellio scaber)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)が全国各地に広く分布していると言われています。

現段階ではまだ研究が進んでいないため、これからもっとたくさんの種類が見つかっていくのかもしれません。

ちなみに日本在来なのは野山に生息するハヤシワラジムシやモリワラジムシなど。


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クマワラジ(Porsellio laevis)も西日本に定着している帰化生物で、いわゆる普通のグレーっぽい体色をしています。

クマワラジは輸入が禁止されているため、ペットとして販売されているものは国内繁殖個体のみで、突然変異で出てきた変わった色彩や模様の個体をかけあわせて、様々なバリエーションに分けられます。


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オレンジクマワラジ

わりと入手しやすいノーマルからの色彩変異。

オレンジが濃く目が黒いのでT+アルビノなのではと思います。


アルビノクマワラジ

色素が薄いオレンジがかった体色で目が赤いため、これがT−アルビノなのかな?というところですが、実際のところはどうなんでしょう?

体色が白くて目が赤いクマワラジはなかなか固定されないのかもしれません。


ダルメシアンクマワラジ

海外では「Daily cow」と呼ばれていて、白い体に黒い斑模様があります。

中にはダルメシアン柄のない白い個体が出てくることがあるのですが、こちらは目が黒く、色素欠乏のアルビノとはまた違うようです。


そのほかに海外では「Milk back」というモルフもあり、背中が色抜けしたように白いようですが、中にはダルメシアンとあまり変わらないような個体もいて、定義がいまいちよくわからないです。


いずれのものも、繁殖させているうちにまれに先祖返りしたグレーの個体が出てきます。

各繁殖ケースから出たグレーの個体を集めて飼育してみるのもおもしろいかもしれませんね。

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