遅くなったWindowsパソコンを快適にする方法
最近、ハードディスクで動作しているWindows10がやたら遅い!アプリが使えるようになるまでに数分待つことも良くあります。そんなときパソコンを速くする方法をググると、以下のようなものが出てきます。
不要なアプリを終了させる
空き容量を確かめる
不要なレジストリの削除
ディスクの断片化
・・・・etc
どれも効果はいまいちでした。努力した時間ほど効果が出ない。
もし、動作が遅いパソコンがハードディスクで動いているのなら、ハードディスクをSSD(ソリッドステートドライブ)に交換するのが一番のお勧めです。
今まで、教室や生徒さんのパソコンをSSD化した経験をまとめておきます。
今回紹介する方法は、今使っているHDDの容量よりSSDの容量が小さくても移行可能です。(使用している容量がSSDの容量以下なら)
用意するもの
USB外付けHDDケース
クローンソフト(AOMEI Backupper Standerd)
ブートメディア用USBメモリ
SSD
SSDに乗せ換えたいパソコン
準備(ブートディスクを作る)
今年に入ってEaseSU Todo Backupが無料バージョンではクローン機能が使えなくなりました。そこで、AOMEI Backupper Standerdを利用しています。
作業手順
パソコンにBackupper Standerdをダウンロード・インストールします
Backupperを起動し、左側のボタンの一番下の[ツール]をクリックしてブータブルメディアを作成します。メディアをLinuxかWindowsPEか聞いてきますのでLinuxを選択します。(Linuxを選ぶのは個人的趣味です)
ブータブルメディアが作成できたら、購入したSSDをHDDケースに装着します。
SSDに換装するパソコンにSSDを装着したHDDケースとブータブルメモリを接続し、パソコンの電源を入れます。
スタートボタンを右クリックして、ディスクの管理を選択します。
現在のドライブがMBRかGPTかを調べます。ディスクの管理の画面で起動ディスクを右クリック、プロパティを開きます。ボリュームタブのパーティションのスタイルを参照(図1)
SSDをフォーマットします。この時に現在の起動ディスクを同じパーティションスタイルにすること!(ここを間違えるとクローンが終了しないか、OSのブートが出来ません)
パソコンの電源を再起動させます。Shiftキーを押しながら、再起動を選択。青い画面が表示されます。ここで[トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[UEFIファームウェアの設定]を選んで再起動をクリック
UEFIファームウェアの設定が表示されない場合でも9に進みます。ブート順位の変更
メーカーのロゴが表示されたら、F1キーかF2キーかDelキーを連打してUEFI画面(BIOS画面)を開きます。
ブート順位をUSBメモリに変更して、変更を保存して再起動する。(F10キーを押すと、保存するか聞いてくるはず)USBメモリでブートするか確認する
普通にWindowsが起動した場合は、1つ前の手順を再確認。USBメモリが認識されているか調べる。パソコンが10年ぐらい前の物(Win7初期のころ)だとUSBメモリでブートできないので、ブータブルメディアをCDかDVDで作成して、試してみます。ディスクのクローン
Backupperが起動するので、左側の[クローン]ボタンをクリック、[ディスクのクローン]を選択
・ソースディスクの選択画面で現在使っているディスクを選択
・ターゲットディスクの選択画面でSSDを選択
この時に選択するディスクを間違えないように注意!後は待つだけ。
ディスクを交換する。(たぶんこれが一番大変)
ノートパソコンによっては、ほぼ分解しないと交換できないものがあります(図2)
最後に
今回の手順では、1TBの起動ディスクを256GBのSSDにコピーするのにも成功しています。要は使っている容量が移行先のディスクの容量以下ならクローン可能なわけです。
クローン中にエラーが出た場合は、再度試してみましょう。
おまけ USBでもDVDでもブートしなかった場合
USBブートできるパソコンを使えばクローンが作成できます。この場合はコピー元のディスクとSSDをケースに入れて作業を行います。