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毎年一日、社員総出でお客さまを工場にお迎えする理由

IKEUCHI ORGANIC代表の池内です。

IKEUCHI ORGANICでは、今治本社工場にお客さまをお迎えし、私たちのものづくりの全てをオープンにする、毎年一日限りの特別なイベント『オープンハウス』を開催しています。

2024年の開催日は10月26日(土)となります。

※オープンハウスの詳細とお申し込みはコチラのページから。

わざわざ今治にまで足を運んでいただくオープンハウスですが、ありがたいことに日本全国から様々なお客さまにご参加いただいています。何度もご参加くださるお客さまも多く、なかには皆勤賞の方もいらっしゃいます。

現在、本社ではオープンハウスに向けた準備を着々と進めておりまして、社員一同、皆様と今治で会える事を楽しみにしております。

今回のnoteでは、私たちにとってオープンハウスがどのような意味を持っているのかや、今年のオープンハウスの見どころなどをお伝えしたいと思います。


ものづくりの現場をオープンにした理由

2017年に第一回目を開催したオープンハウスですが、開催に至った理由は「IKEUCHI ORGANICの本社工場を見に行きたい」というお客さまからの声でした。

今でこそ、IKEUCHI ORGANICはトレーサビリティを全て公開したりと、オープンなものづくりをしている会社という印象があるかと思います。ですが、以前はものづくりの現場をお客さまに見せるようなことは全く想定していませんでした。

その理由は、池内タオル時代の90年代から2000年頭まで様々なブランドのOEM(受託生産)を受けていたことにあります。

OEM生産を請け負う際、ブランド側から生産現場を非公開にすることを求められることがあります。これには様々な理由があり、独自の製造方法や品質管理プロセスなどの企業秘密を保護したいということ。特に、ハイブランドの場合、新規コンセプトや新技術の公開を控えたいという理由もあります。

ある時期、世界的なトップブランドの新コンセプト開発にあたり、自分達も立ち入らないから一切の外部者の立ち入りを認めない契約の締結を要望され、本社工場は社員と一部のステークホルダー以外入れなくなっておりました。こうした名残で、製造現場は非公開であるべきという慣習がありました。

時は流れ、2014年にIKEUCHI ORGANICへと社名を変え、各ストアがオープンし、お客様と直にお会いする機会が増えました。そして、多くのお客様と話をさせていただくなかで、本社工場を見学したいというリクエストを多数いただきました。

であれば、年に1日くらいはものづくりの現場をオープンにし、お客さまを社員一同でお迎えする日を設けよう。そうした想いから始まったのが、このオープンハウスです。

ものづくりをする者として、自分たちのものづくりに深く興味を持ってくださるお客様は宝物のような存在です。わざわざ今治まで足を運んでまで、私たちに会いに行きたいと思ってくださっていることに、本当に感謝しています。

(▲)『IKEUCHI ORGANIC IMABARI OPEN HOUSE 2023』のレポート記事より


お客さまの声が、ものづくりの原動力になる

お客さまを工場にお迎えするオープンハウスですが、職人の立場からしても、お客さまと対面で接する機会は実に貴重です。

お客さまが商品の素晴らしさを直に語ってくださることで、職人としてのやりがいを感じられると同時に、ものづくりへの責任感も湧いてきます。オープンハウスをはじめたことで、各自の仕事の向き合い方が明らかに変わったように感じています。

特にありがたいのは、多くのお客様が『IKEUCHI ORGANICの人たち』を事前に読んでくださり、社員一人ひとりのことを知った上で話しかけてくださることです。

振り返ると、IKEUCHI ORGANICはファンの方々と常に歩んできました。

ぼくらの商品を熱烈に支持してくださっている方々の声を聴くたびに、「もっといいものを作りたい」「もっと感動していただきたい」という気持ちが湧き、それがものづくりの大きな原動力となっています。

同時に、厳しいご意見をいただくこともあり、その声に真摯に向き合う中で技術力を高めてきた会社です。

お客様との対話を通じて、ものづくりをしてきたIKEUCHI ORGANIC。そんな私たちにとって、お客さまと職人が共に語り合うオープンハウスは、私たちのものづくりの姿勢を最も濃密に映し出す場だと感じています。

私自身、オープンハウスでいただく様々なご意見から学ぶことが多くあります。IKEUCHI ORGANICでは様々なものづくりの挑戦をしていますが、実はオープンハウスでいただいたご意見がもとになっているものが多くあります。

今年のオープンハウスにご参加くださる方も、忌憚のないご意見をお寄せいただければと思います。良いところも、悪いところも率直に伝えていただけると嬉しいです。その声が、私たちの背中を支えてくれます。

(▲)『IKEUCHI ORGANIC IMABARI OPEN HOUSE 2023』のレポート記事より


今年のオープンハウスの見どころ

最後に、今年のオープンハウスの見どころを少しご紹介させてください。

基本となるプログラムとしては、例年通り、次の4つです。今治本社工場の見学、ものづくりを体験いただくワークショップ、ファンミーティング、懇親会となります。

ただ、参加者の皆さんからいただいた声を参考に、プログラムの中身を少し変えています。

実は、昨年の参加者の方々からの声で一番多かったのは「せっかくの機会なので、職人の皆さんの話をもっと聞いてみたかった」というものでした。

私たちとしては職人の声を聞く時間を十分に設けているつもりでしたが、まだまだ物足りないというご意見を多数頂戴し、予想外の驚きとともに大変光栄に感じました。

そのため、今年は職人の生の声に触れていただく時間を増やすようにしています。

工場見学の時間をさらに増やし、それぞれの工程を独立した工房に見立て、今までにない深い内容で、各工房の職人たちが自身の言葉でモノづくりを解説していきます。また、ワークショップはプログラムの本数を絞り、その分より濃密なものにしていきます。懇親会の時間も例年より多めに取るようにしています。

それと、毎年恒例の記念品を今回もご用意しています。オープンハウスにご参加の方のみご購入いただける数量限定商品の企画も進行中です。是非、楽しみにしていてください。

はじめましての方も、毎回ご参加いただいている方も、IKEUCHI ORGANICのものづくりを密に体感いただけるような一日にしていきたいと思っています。

10月26日(土)に、今治でお会いできることを楽しみにしています。

(▲)『IKEUCHI ORGANIC IMABARI OPEN HOUSE 2023』のレポート記事より

<編集協力:井手桂司>

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