こっちは遊びじゃねえんだぞ

業務スーパーが好きです。乗り換えで降りる駅に業務スーパーがあったら、改札を出て1時間くらい見て回って、おやつとか冷凍食品とか、デカい調味料を買って帰ります。そういうのが一番楽しい。

でも最近気付いたんだけど、レジに並んでいるのっておじさんおばさんばかりで全然楽しそうな顔してない。生活の一部って感じ。お風呂入ったりお掃除したりするのと同じくらい退屈な顔で、かごいっぱいの食べ物のお会計をしてる。
なぜ?私はこんなに楽しいのに!ドンキとかプラザとかが大好きで、何なら近所のドラッグストアとかスーパーでもウインドウショッピングする。この前仲の良い人に教えてもらったけど、ウインドウショッピング嫌いな人とかできない人もいるんだって。そういう人は私の趣味を非常識だと思うかな?

今のは関係のない話でしたね。それで何を考えたかというと、業務スーパーを生活の一部に組み込んでる人にとって私のような存在って、美術館にインスタ用の写真撮りに来てる女の子と同じなのかもしれないなってことです。業務スーパーはあくまでスーパーで、そりゃテレビで話題になったりもするけど、生活のために安くて大容量で美味しいものを買いに来ている人たちがほとんどなんだよね。こっちは生活に来てんだ、遊びに来てんじゃねえんだぞ、お前と違ってな。といったところでしょうか。

前々から、美術館はデッサンの勉強に来る人とか、作者のファンで絵を見に来る人とかが来る場所で、あくまで作品がメインな、そういう人にとって、作品を背景に自分メインの写真を撮りに来る、絵にクソほど興味がない茶色い服着た女子大生の存在って迷惑でしかないんだろうなと勝手にご愁傷様気分だったのですが、もしかして自分も業務スーパーを生活に組み込む人間からしたら同じような種類なんじゃないか?と気付いたわけです。

人生って恐ろしい!あんな風にはなりたくないと勝手に人を分類して見下していると、突然自分も自分が見下す分類に振り分けられています。こわいこわい!

まあ、芸術系っぽい人のツイッターには、美術館はそういう絵にこれっぽっちも興味がない輩が入りやすいくらいの場所になるべきだとかなんとか言っていましたし、私は絵にこれっぽっちも興味がないので美術界隈の事情はよく知りませんが、迷惑はとそうでもない派に分かれている可能性はありますね。多分。業務スーパー界隈はどうだか知りませんし調べようとも思いませんが、業務スーパーは楽しいのできっと私はこの先何度も足を運ぶでしょう。しかしせめてもの気遣いとして、今後はその度に、ああ、にわかですみません、という顔をしてレジに並ぶこととします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?