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「MIND FINDER」-デジタルコンテンツ体験のパッケージングシステム
10月のデジタルコンテンツEXPOに出展した「MIND FINDER」について振り返ります。この記事の公開の半年近くも前のことですが、なぜ今なのかという考察を後半に書きます。
「MIND FINDER」とは
10/12に下記のプレスリリースを配信し、11月18日(水)からのデジタルコンテンツEXPOの会期中にリアルタイムデジタルアートを配信するプロトタイプ実験を行いました。
観覧の申込みは、下記のPeatixイベントページから申込。
申し込みをするとユーザーの住所には特製ハコスコが届きます。その上部に記載している秘密のパスワードを使うと、オンライン展示ブースに表示されるQRコードから、デジタルコンテンツを観覧することができる、という仕掛けです。
背景と経緯
DHUの産学官連携センターでは、デジタルテクノロジーを使用したアート作品の現代美術ドメインにおけるマーケティングについて共同研究を行っています。
コロナ禍においてオンライン展示会の形式に運営を切り替えるイベントが増えていった時期に、企業・大学をはじめとする団体のオンライン展示ブースのあり方に、新しい提案が出来ないか、と考えたのがきっかけでした。
要するに、Webページに情報を載せて、動画や資料を見ていただくのはつまらないし、観覧者としても飽き飽きしていたのでした。
そして、関係各社のプロダクトをつなぎあわせた鍵をつくり、ある限定された会期・オンライン空間の扉を開けることができる、という一連の体験を提供することを思いつきました。
それが、Peatix、ハコスコ、BLOCKVROCKを活用して、daisy*のリアルタイムデジタルアートの配信実験を行う「MIND FINDER」です。ます。デジタルコンテンツ体験のパッケージングシステムのプロトタイプ提案、と打ち出すことにしました。
提供の流れ
ユーザーから見た流れは下記のようにしました。
「MIND FINDER」for デジタルコンテンツEXPO
— DHU産学官連携センター (@dhu_iug) November 1, 2020
観覧用の特製ハコスコを、モニターをお申し込みいただいた先着100名の方にお届けしています。受け取られたらぜひ組み立てみてください!(パスワードは写り込まないようにご注意ください)#MINDFINDERhttps://t.co/hOLOrPB6uA
特製ハコスコをゲット✨🌟#MINDFINDER https://t.co/mjETKEke0l pic.twitter.com/K5vfZHauWv
— mine_kuren (@another_sky0428) November 2, 2020
2週間後のデジタルコンテンツEXPO。
— Hanae | チョークアーティスト (@charcoal_hanae) November 4, 2020
デジタルハリウッド大学のオンラインブースで使用する、ハコスコを組み立てました。
VRコンテンツのプロトタイプ実験ということで楽しみにしています!#MINDFINDER #ハコスコ #VR #iPhone12Pro pic.twitter.com/9RCQ2YZyh7
企画を振り返って
先日、DHGS関係者の技術を合わせたライブストリームを公開しました。
こちらを本格的に展開すべく、今、「これはそもそも何なのだ?」「私たちは誰のために、何がしたいのか」という探求をしています。その過程で、この「MIND FINDER」のことを思い出したのでした。
そもそも私は、大事な人の力をつなぎ合わせて、新しい価値が生まれる、ということに夢中になる傾向があるようです。
MIND FINDERで端的にプロダクトの魅力が伝わるといいな。その人のいいところを、その人とは違うやり方で表現する。それを束ねて複合的に、多面的に。総体としてはひとつ。というのが、僕は好きなようだ。 カリキュラムでもイベントでもおなじ。#MINDFINDER
— 池谷和浩 (@iketanikazuhiro) October 12, 2020
それから、体験が物の間を縫っていく、というものをつくりたい。
「鍵が届く」「モノが渡ってくる」を企業ブース閲覧とデジタルコンテンツでやってみる。
— 池谷和浩 (@iketanikazuhiro) October 12, 2020
十二国記『青条の蘭』とか、スターウォーズ『ローグワン』とか。他にもあるかな、物が場所から場所に抜けていく作品。
— 池谷和浩 (@iketanikazuhiro) September 21, 2020
さっき投稿したものは、このことを考えていた。モノというタッチポイントがあることで、体験のレベルを「視聴」よりもっと生っぽいものに変えられるのではないかなと。それをできるだけカジュアルに簡単に実装できるかな。という実験です。 https://t.co/6C73u2J3lN
— 池谷和浩 (@iketanikazuhiro) October 12, 2020
自社の強みを束ねて、前後の物語の間に置いても読み取れるように表現して、タッチポイントをつくって、名前を付ける。
— 池谷和浩 (@iketanikazuhiro) October 15, 2020
頭の中で呪文が繰り返されている。
「マーガレットを、りぼんで束ねて、ハイぶ~け」。
今後に向けて
DHU2025構想のアジェンダに「学発プロダクト」という言葉が出てきます。
上述のライブストリームの構想を考えるに至って、実現したいポイントがはっきりしてきたように思っています。
イベントではなくプロダクトにする。イベント屋ではなくプロダクト・ランチャーになる。という感じをもっと試してみたい。手触りのある、装置にする。
— 池谷和浩 (@iketanikazuhiro) October 15, 2020
今のところ、言葉にするとこういうことかなと。
1.人間の創造性に奉仕すること
2.私たち(DHU/DHGS)にとって大事な人たちの力を結びつけること
3.装置にすること
次にプロダクトのリリースをするときには、さらに明確になっている(はず)です。その際にまたご覧いただければ嬉しいです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。