見出し画像

マリーシア

昨晩は久しぶりに元チームメイト二人とZoomで話をした。本題は割とさくっと終わったのだが、それぞれの近況や共に汗を流した仲間の近況など話題は尽きないので1時間半ほど楽しい時間だった。

ラフティングへの関わり方はそれぞれ変わったが、ラフティングに対する思いはあの頃と変わらない。僕もラフティングレースをやる人・関わる人がもっと増えたりしたらいいなぁと思いながら、日本から離れていても出来ることを続けている。

テレカンの主題はレースのルールについてだったのだが、ルールをどこまで厳しくするかは判断が難しいところだ。ルールは少なすぎれば競技上、unfairな場面が出たり、秩序が保たれなかったりするが、多すぎると選手たちにとっては窮屈に感じることが出てくる。

ラフティングの場合、種目が4種目あり、それぞれの種目ごとのルールがある。当然全体的なルールやセーフティに関する項目もあり、選手でも全部を把握している人はそれほど多くないかもしれない。しかし競技をする上でルールを把握しておくことは非常に重要だ。ルールを把握出来ていれば、ルールの範囲内でいくらでも戦略を練ることができる。ルールの範囲内であれば何でもやって結果を出すと言うことは重要な考え方だと思っている。これまでルールの範囲内で色々やってきて、面白いエピソードもあるが、僕らがやったことでそれを規制する出来たルールも実際にある。それくらいギリギリのところを攻めて勝ちに行くことは勝負の世界では当たり前だと思うし、綺麗事だけでは勝負には勝てない。

僕らの永遠のライバルであるブラジルは「マリーシア=狡賢さ」の心を持っていて、良い意味でずる賢い。それはどこの国に行っても会場全体を自分たちの雰囲気にするためにわざわざデカい太鼓を持ってきて、地元の人たちと踊ったりしていた。いかに自分たちが力を発揮するかと言う上で、何でもやるのだ。

そう言う戦い方は僕らには出来ないので、僕らは僕らなりの戦い方で彼らと凌ぎを削った。もちろん未だに連絡をとっているし、ライバルとは言え彼らとの絆は切れることはないと思っている。それはお互いルールの範囲内で一つの目標に向かった同志だからだ。スポーツはこう言う世界観があるので面白い。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?