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Don’t stop

今朝、BBCを覗いたら、フリートウッド・マックというグループのメンバーの方が亡くなったとトップページに出ていた。

私はこのグループを見てふと浮かんだことがある。

以前、ゴールドマン・サックスのCEOはDJをこなすという記事を読んで、とても驚いた。そしてそのリミックス曲として選んだのがフリートウッド・マックだったからだ。”Don't stop”という曲名だ。

私はこの英国のグループの曲は上記しか知らないのだが、"Don't stop"という曲のリリースは1977年。ちなみに、同じ英国のグループであるQUEENの楽曲、"Don't stop me now"のリリースは1978年。翌年のことである。

更に"Don't"繋がりでいうなら、同じく英国の歌手であるDua Lipaの"Don't start now"がリリースされたのは2019年。奇しくも先のBBCの記事を読んだ後に何故かこれら3つの楽曲が浮かんだ。これらも"Connecting the dot's"なのか。それとも・・。

たまたま読んだBBCの記事とゴールドマン・サックスのCEOが繋がる。大袈裟な表現かもしれないが、これは点と点が繋がる瞬間だ。スティーブ・ジョブズ風に言えば”Connecting the dots”である。私はこの何かと何かが繋がる瞬間がとても好きである。

陰謀論をかじっている人からすると、外資系投資銀行=国際金融資本の手下というイメージもあるかもしれない。ある側面からすればそれは”YES”なのであろう。しかし、DJをこなしてしまう遊び心に対して、関心を寄せてみると新たな側面が垣間見えてくるかもしれない。

今年の夏、ある人に言われた。”たくみくんは連想ゲームがすごいな”と。私はよく堅物で真面目そうと言われるがそれは恐らく偽物の私である。頭の中は実はいつもくだらないことばかり考えているし、しょうもないダジャレを思い付く。がそんなこと言ったら場の空気を乱してしまうし、ドン引きされるかもしれないし、怒られるかもしれない。だから言えない。ある意味これは昔の漫才のスタイルと相通ずる所があると私は考える。全盛期の時のビートたけし(とビートきよし)の漫才を観ると感じる。

何も大袈裟に”Connecting the dots”などと言わなくても、日常は点と点が繋がることばかりである。先に述べた突然の訃報とゴールドマン・サックスのCEOが思い出されるのもそうだし、"Don't"繋がりの楽曲が急に2つ思い出され、全てが英国のアーティストであるのも立派な点と線じゃないか。一昔の漫才もきっとそれであると思う。

果たして日本の大手銀行の頭取や証券会社の社長がDJをしている所など想像出来るだろうか。激務であるはずの投資銀行のCEOが何故DJなどする余裕があるのだろうかなどと考えてしまうが、きっと仕事と趣味のバランスを取る上で本人には必要なものなのかもしれない。何をするにしても、日本人はくそ真面目で欧米には遊び心が見られる。これこそが、私が海外に憧れを抱いてしまう要因の一つなのかもしれない。また、この遊び心は何をするにも幅を生み出してくれる生み出してくれる様に思う。例えばどのスポーツにもそ共通する。W杯を見て入れば分かるが、アジアの国々よりもヨーロッパ、アフリカ、南米のチームの方がドリブルや切り崩し方にバリエーションがあるし、ファールを取られに行く為ならどんな演技も厭わない”遊び心”は見ていて楽しい。

”野球(日本)”と”ベースボール(メジャーリーグ)”が違うスポーツに見えるのもそのせいだろう。誤解を恐れずに言うならば、日本は高校野球を観れば分かる様に、まだ第二次世界大戦を抜け出してはいない。何故試合前と試合後に空襲を連想させるサイレンを鳴らす必要あるのだろう。勝つ為とはいえ、そんなにバントをしていて選手は楽しいのだろうか。MLBを観ていれば分かるが、スクイズバントなんぞは滅多に用いられない戦法だ。そんな無理して点を絞り出さなくたって(squeeze:スクイーズ)良いじゃないか。メジャーリーガーからそんな声が聞こえてきそうだ。

画像出典:PexelsによるPixabayからの画像

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