見出し画像

進学先が決まったら

進学先の高校が不甲斐ない結果になったけど、なぜがクヨクヨすることはなかった。受験前は、少しでも偏差値が高いところに行きたいと思っていたけど、そんなのは今となればどうでもよくなった。

H高校がどんな高校かを知らなかった。グループ合格書類を提出しに、初めてH高校へ行った。高校まで10分かからなかった。小学校、中学校と25~40分かけて通っていたから、10分も通学に時間がかからないと知って、軽く興奮を覚えていた(笑)

寝坊できんじゃーん✨

もうサボり思考が、ビンビン働きだした。こういうときだけ、計算や頭の回転がやたら速い。

誰かのために、早く家を出たり、遠回りしたりしなくてもいいということが、ただただラクして高校通える喜びとなって、湧き上がっていた。



それから、残りの中学校生活の少なくなった通学路が、急に物寂しく思えてきた。卒業までの2週間は、あっちこっちキョロキョロしては、この街並みの風景や、穴場のお店とかを覚えておこうと、ただでさえ30分くらいかかる通学路を、惜しむように歩くようになっていた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?