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令和4年度単位PTA研修会 第一部

’理由’を考える池之上小学校の算数教育〜算数っておもしろい!~
第一部 黒澤先生による算数模擬授業

2022年11月22日(火)、3年ぶりとなる単P研修会を実施しました。

今回は池之上小学校の校内研究で算数をご指導いただいている前立教大学特任教授 黒澤俊二先生をお招きし、第一部は保護者の皆様に生徒になっていただき、黒澤先生に実際に算数の授業をしていただきました。

黒澤先生は、開始前から家庭科室で保護者の皆さんと談笑され、始終楽しくコミュニケーションをとってくださり、非常に和やかな雰囲気で始めることができました。

「これから黒澤先生による算数の授業をはじめます。よろしくおねがいします」と号令から始まり、保護者の皆さんも、子供たちの気持ちになって、沢山手を挙げ発言してくださいました。「アクション、リアクション、インタラクション。これこそが学校でしかできない教育です」と黒澤先生がおっしゃったように、活気にみちた授業となりました。

先生が取り出したのは、”ダースチョコレート”の箱4つ。

「ここで子供たちなら、『あ、チョコレートだ!』『学校に持ってきていいんですか~?』など、すぐに反応があるんですよ」と言われ、慌てて生徒役も、「何個入っているんですか?」「家族で食べるんですか?」など次々に発言。

「先生はチョコレートを食べないから、残りの家族3人で分けます」「え?3人で?割り切れるのかな?」そこから、「子供たちが自ら問題を考える」という授業の始まりです。

1ダースは12個。だから全部で12×4=48
48個を3人で分けるには、どんな方法があるかな?

生徒:まず1箱ずつ3人でわけで、残りの1箱を3人でわけます。
生徒:48は30と18に分けられるから・・・30÷3+18÷3
生徒:24と24にも分けらるから・・・24÷3+24÷3 などなど。

48÷3の計算一つとっても、こんなに色々な考え方があるのですね。

「自ら問題を考え」「自分で解決方法を考え」「どうしてそうなったか理由を説明でき」「じゃあ何が一番いい方法かを対話すること」ができる子供に育てる。

黒澤先生の算数授業は、結果として人間力を育てることにつながっていくと気が付かされました。お忙しい中、講師をお引き受けくださった黒澤先生、本当にありがとうございました。

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